岸谷五朗さんと寺脇康文さんによる演劇ユニット『地球ゴージャス』。近年は約10万人を動員し続けている人気カンパニーだ。その待望の新作『ZEROTOPIA』が4月から上演される。今作に出演する水田航生さんと植原卓也さんは、岸谷さんと寺脇さんが所属する事務所の期待の後輩。仲のいい友人でもある2人に、地球ゴージャスで共演する心境や俳優としての意気込みを聞いた。
「学ばせてもらいます」というのはもう違う
──本格的な舞台で共演するのは久しぶりですか?
水田 7年ぶりくらいです。
植原 20代前半以来だね。
水田 そのころは今と関係性が違いましたもんね。仲はよかったですけど最近ですよね2人で飲みに行ったりするようになったのは。
植原 そうだね。けっこう航生も生意気になって……(笑)。
水田 いやいや、生意気って(笑)。
植原 アハハハ! もう27歳の大人ですからね。
水田 そう、大人の付き合いになった(笑)。関係性は、より深くなってきた気はします。
──お互いに経験を積んで7年ぶりに同じ舞台に立つのは楽しみですね。
植原 それはありますね。お互いの舞台を観たりするのですが、航生が「『キューティ・ブロンド』とかでたっくんは歌も好きになってレッスンも積んでるし、ゴージャスではきっと成長してるんだろうな」って言ってくれたのが印象的で。僕も航生の出ている舞台を観て成長しているんだなと思うし、いい意味で、お互い意識しあってやれるかなと思います。
水田 うん。お互い近いからこそ絶対に安心してはいけない存在だと思う。今回2人で出るわけだけど、たっくんが用意してやってきたものをしっかりと稽古(けいこ)場で出しているのに、僕が何も出せないっていうのがいちばんダメだと思うので。傷をなめあうんじゃなくて切磋琢磨(せっさたくま)する関係性でいたほうが、このカンパニーの中でより2人が輝けるんじゃないかなと。「学ばせてもらいます」っていうのはもう違うと思うし。これだけ素晴らしいキャストのみなさんを尊敬したうえで、自分たちも勝負していきたいなと思うので。