主役をやりたいと考えていたころにいただいたお話なので、うれしかったけれど、プレッシャーは大きかったです。でも、主役として責任感を持ってやれる楽しさと、やりがいのある作品に参加させてもらえたと思っています」

 こう語るのは、月曜名作劇場 『内田康夫サスペンス 新・浅見光彦シリーズ 後鳥羽伝説殺人事件』(TBS系 2月26日月曜 夜8時~)に主演する平岡祐太。内田康夫原作の浅見光彦シリーズをドラマ化しているTBSで辰巳琢郎、沢村一樹、速水もこみちに次ぐ、4代目光彦役に昨秋、就任した。

“平岡版光彦”はお坊ちゃまらしさ

もともとシャーロック・ホームズが好きだったのですが、オファーをいただいて、浅見シリーズの小説や映像化作品、コミックにも目を通し、できることはすべてやって“自分なりの光彦”を模索しました

『浅見光彦記念館』(長野県軽井沢町)にも足を運び、役作りに生かした。そうして迎えた前作では、放送を見ながらエゴサーチ(ネット上での評価を確認)したという。

「“意外といい”の声には(テンションが)上がりました(笑)。ご覧いただいた方それぞれに、いろんな光彦像があるので、なかには厳しい意見もありました。視聴者の方の声を参考にしながら作っていきたいと思いました。

 最初は、もっとインテリ風がいいかなと考えましたが、家政婦さんに呼ばれている“お坊ちゃま”な感じが、僕の光彦らしさ。その部分は大切にしたいですね」

 第2弾の今作は、原作シリーズ第1作目にして傑作の呼び声が高い。

「浅見光彦が世に出た作品で、見逃せないです。台本を読んで光彦が背負っているものに引き込まれていきました」