たまさん、一年越しの始動w
ご無沙汰しています、マグーです。
この不定期さは漫画『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博先生リスペクトということで……。
前回までは2回に渡り、わたなべるんるん回をお届けしてまいりましたが、さて、皆さんはこちらの女性を覚えていますでしょうか?
そう、人力舎所属「ターリーターキー」のたまさんです。
「いや『皆さんご存じの~』の感じで言うなよ!」と激高されている方は、この連載の初回をご覧くださいね~。
るんるん特集もひと段落し、続いて……たまさん!
ということで、都内の喫茶店にお呼びしました。
オフのときはこんなに度の強いメガネなんですね(笑)
実はこれまで放置していたわけではなく、いくつかたまさんと企画を考えたのですが、ことごとく撮れ高がなかったり、企画自体がNGだったりと、なかなか記事になりにくい状況でした。
何度かミーティングを重ねたころ、ひとつ気になったことがあります。
それは相方の話になる度、たまさんの眼が異様な輝きを放つということ!!
聞けば、どうやら相方さんのことが好きすぎるとのことで、彼女のことを全部知っていたい、一緒にいられない時間がイヤでイヤで仕方無いらしく、
相方さんに関することはほぼ知っているそうで、好きなもの、嫌いなものは当然のこと、これまで付き合ってきた男性遍歴なども把握しているそうです。
ある日、相方さんのお家でネタ合わせをするというときに、最寄り駅にすら現れず、結局恥ずかしがって出てこなかったそうです、「なみちゃんかわいくないですか~?」とうれしそうに僕に聞いてきます。
とか、「私の両親とは何度も会ったことあって、私も早く会いたいなあ…」とか。
さらに、6月には韓国旅行も計画しているそうです!!
僕に嬉しそうに話してくる雰囲気はまるで付き合いたてのカップル。なんとも微笑ましいなあと思っていました(このときはまだ…)。
指定された公園に行くと
そこで、たまさんに相方さんもいるときにコンビで取材をさせてほしいとお願いをしました。
後日、指定された某公園に。
いた!!
ものすごく楽しげに「ネタ合わせ」をやっているので、少年野球を自転車に座ったまま見つめるおっちゃんのように、しばらく見ていました。
コンビ3年目とは思えない距離感に、正直驚きました。
こちらがたまさん自慢の相方・伊藤那美さん。
さて、「お笑い」には様々な人間模様があります。
仲良さげな人気コンビが楽屋では会話がなかったり、目も合わせない、なんてことは、それほど珍しいことではありません。
ただ、それが良いか悪いかなんて、実は大した問題ではないのかもしれません。
なぜならお客さんが求めるものを提供してくれれば、それでOKだからです。
今も昔も毎年数百人の若者たちが各お笑い事務所の養成所をノックしてきます。そこで相方を作ったりすることも。
しかし、ひとつの夢に向かって頑張る作業が繰り返されると、次第に息が詰まっていくものです。
すると不思議と相手の嫌なところばかりが目についたりして、一緒にいること自体が苦痛になったりして、ついにはネタ以外では話さなくなり、
最悪結果が伴わないと、
「解散」
という選択肢も現れるのです。
しかし、不思議とこのターリーターキーというコンビには、そんな雰囲気を微塵も感じません。
たまさんは、僕を見つけると、うれしそうにかけよってきました。そして、「うちの相方です!!」と紹介してくれました。
たまさん自慢の相方。たまさん……、ちょっと距離が近いですよ。常に……。
伊藤さんについては、昨年フジテレビのめざましテレビ内の「ココ調(しら)」のレポーターを務めていたので、見たことある! と思われた方もいるかもしれませんね。
僕は初めましてだったので、ご挨拶を済ませ、早速本題に。
閑☆話☆休題
たまさんが普段から、伊藤さんのことを嬉しそうに語る旨をご本人に話すと、これまで晴れやかだった表情がウソのように曇り出したのです……。
そしてまもなく、これまで微笑ましかった「ターリーターキー」の印象も一変します。
伊藤:そんなこと話しているんですか? あ〜、まただ……。
マグ:え、どういうことです?
マグ:え、たまさんからはもっと楽し気なエピソードとしてうかがっていましたが?
伊藤:やっぱりそういうふうに話していましたか?
マグ:どういうことです?
伊藤:たまは常に私のプライベートを暴こうとしているんですよ。ストーキングなんて日常なんです。
マグ:え……?
伊藤:ある日相方が「勝手に」私の家でネタ合わせすると言いだして、まあ駅までは迎えに行ったのですが、あまりに恐くなって、それで最寄り駅から撒いたこともあります。その日は近くにいるんじゃないかと家から一歩も出られませんでした。
マグ:それもうトラウマじゃないですか。
伊藤:はい、現在進行形なので、今でも気は抜けません。
マグ:「・・・」
マグ:じゃあたまさんが伊藤さんのご実家にいったり、ご両親に会ったことがないというのは……?
伊藤:会わせられるわけないじゃないですか! わかりますよね、ヤバいんですよ。私のプライベートを暴くのに必死なんですよ!「GPSつけたい」と何度も言われてます。
マグ:…………、事態はそんなに深刻だったんですね……。
伊藤:(だまって頷く)
ここで、行き過ぎた「コンビ愛」はたまさんからの一方通行だということが判明しました。
たまさんからの提案
そんなたまさんから後日、連絡が。
たま:実は先日なみちゃん(伊藤さん)の誕生日がありまして、
マグ:お祝いしたの?
たま:もちろんです!! ちゃんとプレゼントも渡しましたよ。
マグ:ちなみに何を渡したの?
たま:あ、自分のぶんもあるので、ぜひお見せしたいので、持っていきますね! サプライズですよ!!
マグ:わかりました(何がサプライズなのか…?)!!
そんなやりとりがあって、またまたネタ合わせをしているという指定の場所へ向かうと……。
いた!!
ライブが近いということで、前回のときよりも真剣度が強く、幾分顔が引き締まっているように見えます。これまた声を掛けにくい状況でした。
ネタ合わせ中は神聖な場なのです。
しばらく見ていると、たまさんが僕のほうに気付いてくれて…
たま:おつかれさまです!!
マグ:おつかれさまー!!
たま:持ってきましたよ!!
マグ:おおー、どれどれ~??
すでにため息交じりに嫌な予感を察知している伊藤さん…
そんなことなど、おかまいなしのたまさん
そして…
マグ:え、それはなんですか……??
伊藤:え、なんで!!!!
伊藤:それこの前の誕生日に私にくれたやつじゃん!!
たま:ええやろ!! やっぱええよな!!(自画自賛)
伊藤:いや褒めてねえから!!
ドヤ感でしかない満面の笑みVS気まずさでしかない曇り顔、二人を包むのは写真撮影をする僕のシャッター音のみ。
Tシャツの中でも伊藤さんは泣いていました。
たま:マグーさんに取り上げてもらうねん。
伊藤:いや他にもなんかうちらあるじゃん、たま、これはホントにダメなやつだよ!!
たま:ええやないか、めでたいねんから!!
すると!!
たま:実はな……。
たま:もう1枚あんねん……。
伊藤:え……。
たま:マグーさんにもあげるねん!!
伊藤: は?
マグ:(は?)
得意げに広げるたまさん、もはや露店のおばちゃんである。
ひとつのフレームに悲しげな3人の伊藤さんが収まる奇跡的なショット!!
これが本当のサプライズと言わんばかりのたまさんと、そのサプライズに呆然とする伊藤さん。
それもそのはず、自分だけにくれたから、まだ半笑いだった誕生日プレゼントが、よもやまだ出会って2回目の放送作家にまで流出するとは夢にも思っていなかったでしょう。
肖像権の侵害です。
法に明るい友人がいたら相談してもいいレベルでしょう。
……というわけで、なぜか僕も頂戴しました。
白抜きの明朝体はインパクトは大。この夏大活躍間違いなしの1枚です。
たまさんありがとうございます!!
他人から見たら、やや行き過ぎた感のある「コンビ愛」も、案外それが「味」になっていたり、なっていくものなのかもしれません。
数百いるお笑いコンビにこんな偏った愛を持つ相方がいるコンビがいるのもステキじゃないですか。
「ターリーターキーのコンビ愛を確かめてみたら、たまさんがただのヤバいやつだった!!」
あなたには、あなたを愛してくれる隣人はいますか?
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