「泣き虫愛ちゃんと言われ、“泣き虫じゃないもん”って思ったけど、最後のリオデジャネイロ五輪でもすごく泣いて、やっぱり泣き虫だった」
10月23日、都内のホテルで引退会見を開いた福原愛。26年間の卓球人生を振り返り、最後には自分を育ててくれた報道陣と記念撮影をするなど“愛ちゃん”らしさにあふれたものだったのだが……。
「愛ちゃんは前日にブログで引退を発表したのですが、急きょ会見をすることに。会場は翌日開幕するTリーグの前夜祭会場でした。しかし、会見をすることは直前までTリーグ側には知らされておらず、かなり驚いていましたよ」(スポーツ紙記者)
『Tリーグ』とは今年からスタートした卓球リーグのこと。将来的にはプロ化される予定で、福原は理事として運営に携わっている。
いきなりの引退
「知名度でナンバーワンの福原さんは、リーグ1年目からの参戦が期待されていました。ですが、産後すぐで体調が思わしくないことから、来年以降の参戦と思われていたんです。ですが、リーグにも相談せずにいきなりの引退。裏切られたと思うスタッフもいるようですよ」(卓球関係者)
石川佳純や平野美宇など、若手の女子選手は順調に育っているが、卓球界としては知名度抜群の福原に頼りたかったのが本心だろう。とはいえ、彼女にも引退を決断した事情があった。
「今回のTリーグには、夫の江宏傑選手も沖縄のチームに所属し参戦しています。夫婦が住む台湾から試合のたびに来日することになるでしょう。もし、愛ちゃんも参戦するとなると、どうしても子育てなどの問題が出てきてしまう。そこで、彼女は一線から身を引くことにしたのでしょう」(前出・スポーツ紙記者)
会見でも「娘には自分が卓球選手だったことを内緒にしたい」と話している。子育てと卓球は切り離して生活していく心づもりなのだろう。
「現在、福原さんのマネージメントは大手広告代理店が担当しています。引退会見を主導し好感度を上げたのも彼らの作戦。もちろん、Tリーグのアピールにひと役買ったことは間違いないですが、それ以上に、今後のCMやキャスターとしてのタレント価値を大きく上げたことでしょう。
今後は選手としてではなく、タレントとして卓球界を盛り上げていくのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
ファン層の拡大には、やっぱり彼女の力が必要不可欠なのだ。