「お見合いは初めて」という新会員から、「お見合いって、だいたいどのくらいの時間をすればいいんですか?」と聞かれることがあります。最初のお見合いは、1時間程度が通例です。
ライターをしながら、仲人としても現場に関わる筆者が、目の当たりにした婚活事情をさまざまなテーマ別に考えていく連載。今回は、「お見合いにおけるNGな話題」について、一緒に考えていきましょう。
専門職の場合、仕事の話は凶と出る
お見合いは1時間程度ですので、まずは自己紹介を兼ねて、趣味や仕事の話をします。そのときに会話を成功させるポイントを、いくつかあげてみますね。
■相手に対して質問攻めにせずに、会話のキャッチボールをするように心がける(一問一答形式の会話は、NGです)。
■目を見て話す(「今日の方は、まったく視線を合わせようとしませんでした」というのは、お断りの理由のなかでも意外と多いのです)。
■相手がしてきた話には、興味深くうなずいて共感する(相手を心地よくさせるには共感が大事! です)。
■笑顔を絶やさない(スマイルは0円。どんどん笑いましょう)。
これらを心がけるだけで、お見合いの通過率は、グンとよくなります。
気をつけていただきたいのは、仕事の話になったとき。専門分野の話をとうとうとされても、聞いている側は退屈。わからないことを語られてもちっとも面白くない。それどころかドン引きしてしまうこともあります。
先日、こんなことがありました。
お見合いを終えた由美さん(仮名、29歳)から、「今日の方は、お見送りでお願いします」と連絡がきたのです。その日のお相手は、大学の研究室に勤めている34歳の健治さん(仮名)。身長が178センチあり、スラッとした理系イケメンでした。
「最初にお会いしたときに、“わぁ、ステキな人”って思ったんですが、お仕事の話になったら、気持ちが悪くなってしまいました」
健治さんは、医薬品開発の研究室で働いていました。