『しげログ』は商品プロデューサーとして活躍し、海外のファッション・流行などをナビゲートしているしげるちゃんが毎回「会いたい人」と「好きなお店」で対談! ゲストの“素”を引き出しちゃいます。第8回目のゲストはタレント・女優の井上和香さん。よく飲み歩いたというふたりの、久しぶりのサシトークの行方は?。 それでは……カンパーイ!!(本対談は緊急事態宣言発令前に行われたものです)
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しげる「ところで、去年は初めてお子さんも一緒に海に行かせてもらったけど、昔から和香と海に行っても絶対に水着にならなかったよね!! 水着、持ってないの?(笑)」
井上「ただただ恥ずかしいんです。昔はスタジオの中で1人水着だったことが恥ずかしかったんだけど、今は由比ヶ浜とか、不特定多数の人の前で水着になるのが恥ずかしくなっちゃって(笑)」
しげる「出し惜しみねえ(笑)」
井上「そう。出せないの。それが自分の良さだとは思えなかったんだよね」
しげる「胸が大きいことが?」
井上「そう。あと唇が厚いところ。っていうのは、そこは子どもの頃から冷やかされる部分で、もう大嫌いで。けど社長からしたら“その冷やかされたりコンプレックスっていうのは“人と違う”ところだから、そこがあなたのチャームポイントなんだからそこを生かしなさい“って言われて仕事をやってたけど。好きになれたかって言われたら、どうだろう」
しげる「今でも好きになれないんだ!? そのチャームポイントが個性だったりするのにネッ。胸のサイズ感は女性にとってのコンプレックスの1つだったりするのね」
井上「そう!もう中学校の時に“チビT”が流行ったの。もう、“チビT”の熊が大変なことに(笑)」
しげる「ぱっつぱつで(笑)」
井上「なんか、昔聞いたことがあるのが、“だいたい洋服ってCカップくらいの体形を標準に作ってる”みたいなの聞いて。“Cカップになりたい”と思ってた」
芸能界で中途半端なポジションにいた自分
しげる「体型の話がでたから聞くけど、この間『RIZAP』でbeforeの姿を出してたけど、あのCMこそ勇気が必要だったんじゃないの?」
井上「あの“before”を撮るときは嫌だったよ~。だけどみんなが、“afterがあるからね”って言って。“いや、afterがあるってそれ、私が頑張るってことでしょ”って思いながら撮ってたよ(笑)。 だからもう、“before”撮ってるときのスタッフさんが、“じゃあ、3か月後にね”みたいな(笑)。もう、“こわ~い”と思ってた(笑)。“会えないかもしれない”と思ってた。もう会えた時は、喜びだったよね。“会えたね~!”みたいな感じで」
しげる「今でも、プライベートでは体系維持に気を使ったりしてるの?」
井上「トレーニングはずっとやってる。あとは“この時間は糖質をちょっと制限しようかな”とか……ぐらいかな」
(編集部)――世間のイメージだと“癒し系”ですが、実際にお会いすると、すごくサバサバした印象ですよね。
井上「全然そんな、“癒し系”でもなんでもなくて。どちらかと言うと結構喋りますし。毒舌言いますし (笑)」
しげる「和香は、心地いいくらいに、はっきりものを言ってくれるタイプ。それにちゃんと客観的に見てくれているし」
井上「実は、うっすらとは分かっていたんですけど、私、同性からあんまり好かれるタイプではなかったんですよ(笑)。“あ、私って世間の女の人に嫌われてるんだ”って感じで(笑)。壇蜜さんみたいに逆に振り切れちゃえば、きっとよかったんだろうけど。そこまで振り切れる自信もなく。田中みな実さんもそうじゃないですか。今では女性がキレイだと憧れる存在に。私は、すごく中途半端なところにいたのかなっていうのは、振り返ると思います」
しげる「コンプレックスが引っかかってたこともあるのかもね」
井上「あとバラエティでも私が言うと“イメージがないから、ちょっとキツく感じました”って意見が来たり。“え、じゃあ言わなきゃいいのかな”って黙ってたら、埋もれて。一言もしゃべらないから画面にも映らない、みたいなこともあったり」
しげる「そんな悩みも抱えてたんだ」
井上「とくに『笑っていいとも!』のレギュラーで青木さやかさんと共演してたときに、青木さんって女子アナとか、ちょっと女の子らしい人には強めに絡んでいく芸風だったじゃないですか。それに対して言い返す、っていうのをよくやってたんだけどそれも“ちょっとキツく見えます”みたいな感じで言われて。“え、もう私どっちに転んでいいかわかんない”みたいな」
しげる「でも、今はもう吹っ切れてるんでしょ?」
井上「うん、もう“どう映ってもいい”って思ってる、今は(笑)」