5月24日、『テラスハウス』に出演していたスターダム所属の女子プロレスラー・木村花さん(22)の急逝が報道された。未だ死因については明らかになっていないものの、彼女の死を悲しむ声が多く上がった。

アンチがまたアンチを叩く……

 ここ2か月ほど、ネット上では彼女に対しての批判や、中傷とも取れるコメントが相次いでいたのには理由がある。

 きっかけは3月に配信された『コスチューム事件』だろう。彼女が「命の次に大事」だと言っていた試合用コスチュームを、出演者であった男性が洗濯、それを発端に彼女の感情的な部分が放送され、瞬く間に集中砲火を浴びることになってしまった。

 今回の急逝は“誹謗中傷”が一因となっているのでは、とも言われ、彼女が亡くなったことが報道されると、ネット上では「SNSでの誹謗中傷」についての議論が激化。過去に“アンチコメント”を送っていたアカウントを晒し者にするなど、収拾のつかない事態へとなっていったのだ。

 この現状を受け、著名人からもネットリテラシーについて、さまざまな意見が投稿され、サッカーの本田圭佑選手はネットラジオを更新し、「誹謗中傷をするのは本能やから」というタイトルでこう語った。

誹謗中傷で(される側が)ダメージを受けることは間違いない。でも、誹謗中傷してしまう人たちにも、それぞれの事情がある。誹謗中傷は人間に備わる本能に近い行動で、なくすことは難しい》

 著名人の発言は瞬く間に拡散され、“SNSでの誹謗中傷”に対し改めて意識を向ける大きなきっかけとなっただろう。