肌がカサカサするし、シワや毛穴が目立つのは年齢のせい……。そう思っている女性はぜひ、トータルビューティーサロン「Riche」の代表・石井美保さんが提唱する“摩擦ゼロ洗顔”を試してほしい。洗顔のやり方を変えるだけで美肌になれるメソッドだ。そもそも、普段の洗顔は間違いだらけのよう。
ふっくらつや肌をよみがえらせるには?
「顔を洗うときに指をクルクル動かすのは、肌をこすっている状態。シワをつくりながら洗顔しているようなものです。まして洗う前に手のひらで十分な泡をつくらず、顔の上で泡立てるなんてご法度。肌はこすることで刺激を感じて炎症を起こし、シミやシワ、たるみなどのエイジングサインに現れます」
と石井さんが言うように、オバ肌を引き起こすのは洗顔するときの“摩擦”。
「また、熱めのお湯ですすいでしまうのも厳禁です。肌の大切な油分を奪ってしまい乾燥を引き起こすので、顔をすすぐときは必ずぬるま湯で」
石井さんの言う「ぬるま湯」とは、冷たくない“水”のことで、だいたい30度が目安。一般的なお風呂のぬるま湯を37度とすると、思っているより低めの水温を意識したほうがよさそうだ。もとより、シャワーを浴びながら顔を洗うのは絶対NG!
「シャワーの水圧も肌への刺激が強いので、水を手にすくって顔をすすいでください」
要は、肌に刺激を与えない洗顔をすればいいだけ。そもそも汚れは泡の洗浄力で十分落ちるので、こする必要はない。適正の温度ですすげば必要な潤いを落としすぎず、ハリのあるふっくらとしたつや肌によみがえる。
「シミだと思っているものは、摩擦によりメラニンが活発になってできた肝斑(かんぱん)やADM(太田母斑)であることが多いです。最低でも3か月間こすらない洗顔を続ければ、肌のターンオーバーが正常化して薄くなっていきます」
つまり、日焼けによるシミは消せないが、肝斑やADMのような青アザであれば石井式洗顔で改善可能ということ。さらにうれしいことに、この洗顔法は何歳からスタートしても変化を感じることができる。そして効果実感が早いのも特徴。
「私のサロンにいらっしゃるお客様は年齢問わず、この洗顔を行って1週間で変化を感じられています。そして、どんどん肌の調子が上向きに。まずは1週間、だまされたと思ってぜひ試してみてください」
石井さん自身、20代は写真を撮られるのを避けるほど肌に自信がなかった。
「肌あれが改善したきっかけは、まつげエクステが取れないように顔をそーっと洗うようにしたんです。すると急激に乾燥がおさまり、くすみも改善! そこから、洗い方の研究を重ねました」
経験に裏打ちされた“摩擦ゼロ洗顔”は、多くの女性の肌をきれいにしてきた。この効果を最大限に発揮するには洗顔後にもポイントがある。
「ゴワゴワの硬いタオルで顔をふいていませんか? 洗顔後の仕上げで刺激を与えてしまったら台無しです。ふわふわと柔らかく上質なタオルで、ポンポンと優しくあてながら水滴を吸い取ってください」