福山雅治(52)は「言葉」の人だ。歌や芝居もうまいが、トークにも定評があり、さまざまな名言を残してきた。
言葉を巧みに使う福山雅治
そのなかには「女性のお尻には世界平和のイメージがある」とか「ヤワラちゃん、可愛いっすよ、マジで」といったものも。こうした言葉が女性全般に優しいイメージをつくり上げ、長年の人気につながってきた。
そんな福山がいつもとは違う方向で言葉を使った。自身の子ども(4歳)が写真誌に撮影され、写真がモザイクつきとはいえ掲載されたことについて、自身のラジオ番組で言及。「黙っているということはできない」として、
「それを芸能人だからって我慢して、これから先、何年も過ごしていかなきゃいけないのかなって思うと、それは違うなと思ったんですよね」
と、異議を申し立てたのだ。
このニュースを紹介した『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)ではビートたけしが、
「(カメラマンを)ぶん殴りゃいいんだよね」
と、発言。かつて、愛人への取材に怒ってフライデー襲撃事件を起こした人ならではのアドバイス(?)だ。もちろん、福山はぶん殴らないだろうが、そのぶん、言葉で抗議をしたかたちだ。
もともと、九州男児で家族思いな福山。それでも、こうした発言をしてこなかったのは、彼の美学ゆえだろう。
その言動からは器の大きい男でありたいという願望と、プライバシーを売りにしないというこだわりが見てとれる。ただ、これがある時期から、彼を窮屈にしてしまった印象だ。