《顔は写さないから身体だけ撮らせて》
《とにかく怖かったです》
これは、元『バイトAKB』のメンバーで複数のラーメン店を経営する梅澤愛優香が、ツイッターにアップした告発文だ。最初の《 》は、“ラーメン評論家”に強要されたという内容の文言で、次がそれに対する彼女の拒絶の感想。
嘘の書き込みで裁判も
梅澤はセクハラなどを理由にラーメン評論家の入店を禁止することを表明。この告発が波紋を呼んでいるが、彼女の意見を理解しつつも、別の被害を挙げるのは同じ立場のラーメン店主だ。
「評論家も面倒ですが、日常で面倒を起こすのはラオタの人たちですよ」
ラオタ=ラーメオタク。特に『食べログ』や『ラーメンデータベース』などのグルメ系レビューサイトに、店の感想を投稿する熱狂的なラーメン好きをそう呼ぶ。
彼らは食したラーメンを、ネットのグルメ系レビューサイトで“採点”することを生きがいかのように活動しており、このオタクは、ラーメン店に実害をもたらしている。
「よく聞くのは、“この店は業務用スープを使ってる”“使うようになった”という書き込みですね。『食べログ』、『ラーメンデータベース』、『グーグル』の口コミだったり、今はいくらでも感想を“主張”する場所がありますからね。
恨みつらみか、ほとんどその書き込みはウソだと思いますね。チェーン店ならまだしも、個人店なら業務用の出来合いのスープ使ったら、むしろ原価がかかりすぎちゃいますから。この件で裁判も起きたこともあります」
そう話すのは、都内で複数店舗を構えるラーメン店主(以下同)。激戦区でも店を構え、つい先日も支店を出した。
「支店に関しては、まったく告知もしていませんし、SNSのアカウントも作っていません。それなのにどこから情報を仕入れたのか、ラーメン好きの方が勝手に訪ねてくるんですよね。別に迷惑というわけではないのですが、よい気持ちではないですね。そもそもこの店舗はひっそりやりたいと思っており、地元の人に来てもらえたらそれでいいので」