'19年に月9ドラマとして放送された『シャーロック アントールドストーリーズ』が、ついに映画化! ドラマ同様、『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』でも、誉獅子雄をディーン・フジオカが、若宮潤一を岩田剛典が演じる。
ディーン・フジオカ(以下、ディーン)「岩ちゃんに(ドラマで)最初に会ったときから、映画化の予感はありました」
岩田剛典(以下、岩田)「僕は、予想はしていなかったです。でも、ドラマの撮影が終わって間もなくしてお話をいただいたとき、うれしかったですね。連ドラから映画化される作品に携わるのは初めてだったので。作品にも、僕らが演じた役にもファンがついてくださることって、すごいことだと思います」
今作の舞台は瀬戸内海の離島。莫大な資産を遺し変死した資産家から死の直前に“娘の誘拐未遂事件の犯人を捜してほしい”という依頼を受けていた獅子雄と若宮。ふたりは、遺された家族が住む洋館に足を踏み入れることに。
ディーン「ドラマ撮影での日々の積み重ねを、いい意味で一度破壊して、再構築した作品です。シャーロックファンの方が見ても面白いですし、そうじゃない人にも満足していただける、すごく骨太で密度が濃い作品になっている。
僕が演じた獅子雄でいえば、服装も髪型もドラマ版とは違う。ただ、セリフ回しや、呼吸の仕方はドラマで構築したものを大切にしました」
岩田「若宮は、ドラマのキャラクターをそのまま引き継ぎました。変わったことといえば、物語の舞台が東京を離れたこと。よりサスペンス的な要素の分量が多い、緊張感が続く作品になっています」
癒された反面、苦労した相棒
映画のラスト、謎解きを後悔する獅子雄の思いに強い共感をおぼえる今作は、“シャーロック・ホームズ”シリーズの中でも最高傑作との呼び声が高い『バスカヴィル家の犬』をモチーフにしている。
岩田「映画のタイトルにもある、ワンちゃん(シベリアンハスキーのヴィル)が常にいる現場だったので癒されましたね。でも、撮影はすごく大変でした(笑)。指示どおりに動いてくれるわけじゃないので」
ディーン「初日でわかったよね、苦労するって(笑)」
岩田「(苦笑)はい。セリフを間違えずに言っても、ワンちゃんが後ろを向いちゃっているとか、呼んでも来ないとか(笑)。そういうことが多かったですね」