目次
Page 1
ー 女性を支配下に置きたがる男性
Page 2
ー 現在は、貯金が50万もない男性
Page 3
ー 「勝手にしろバカ女」と叫ぶモラハラ男

 結婚を真剣に考えて婚活を始め、デートを重ねていくうちに好きな気持ちも育ってきた。結婚の話もちらほら出始めたころに、相手のとんでもない一面が見えてきたら、あなたならどうしますか? 重ねてきた時間を考えると、簡単にその関係を解消するのは、なんだかもったいないと思ってしまう。でも、相手がこんな人だったら、結婚は取りやめたほうがいいのではないでしょうか?

 

女性を支配下に置きたがる男性

 結婚相談所でのおつきあいには、仮交際と真剣交際の区分があります。お見合いをして、お互いに“交際希望“ならば、まずは仮交際に進みます。この期間は、別の方と新しいお見合いをしてもいいですし、ほかのかたと仮交際をしていてもいいのです。

 その仮交際を経て、“この方となら真剣に結婚を考えたい“というお相手が出てきたら、次のステップである真剣交際に進みます。真剣交際に入ったら、もうほかのかたとのお見合いはできませんし、複数のかたと交際していたらほかはお断りをして、1対1で向き合います。

 真剣交際に入るときには、お互いに恋愛感情も育っています。ですが、時間を重ねてより真剣に向き合ったからこそ見えてくる、相手の意外な一面もあります。

 みさとさん(31歳、仮名)は、さとるさん(32歳、仮名)と先月、真剣交際に入りました。さとるさんは、大手企業で国際関係の仕事をしており、高年収の男性でした。

「こんな経歴のいい方だと、私は釣り合いが取れないかも」と、みさとさんは言っていたのですが、仮交際に入ると、さとるさんからの猛アタック。4回目のデートを終えたときには真剣交際を申し込まれ、みさとさんは、快諾をしたのです。

 ですが、真剣交際に入って1か月が経ったころ、こんな連絡が来ました。

「仮交際のときから、何をするにも命令口調っぽいところがあったのですが、真剣交際に入ったら、それが余計に強くなったように感じるんです」

 そして、彼からのLINEの抜粋を送ってきました。

《メールの返事が遅くない?》
《俺に会わなかった時は、何やってるの?》
《食事デートの時には、パンツじゃなくスカートにしてほしい》
《結婚したら、仕事はセーブして、家のことをきちんとやってね》

 みさとさんは、私に言いました。

「私も完璧な人間ではないし、直さないといけないところはあると思うんです。それに、とても条件のいい人だし、私がお見合いをして、初めて真剣交際に入った人だから、簡単に交際終了にはしたくない。ただ、結婚したら、もっと命令や束縛が強くなる気がするんですよね」

 そして、こう続けました。

「交際終了にしてしまったら、またゼロからやり直し。婚活を1年続けてきて、やっと結婚できるかもしれない相手に巡り会えたのに、あのつらい婚活をゼロからやり直さないといけないのかと考えると、ぞっとするんです。このまま結婚してしまったほうがいいのかなとも思うんですよね」