目次
Page 1
ー 身も心も「焦りは禁物」、高齢での妊活
Page 2
ー 苦手な魚も積極的に摂るように

 

 2020年に本並健治さん(58)と結婚した元なでしこジャパンの丸山桂里奈さん(39)は、結婚から2年が経った今年10月、第一子の妊娠を公表。現在開催中のFIFAワールドカップの解説番組に夫婦そろって出演している様子も仲睦まじく、幸せにあふれた様子だ。

 もともとは出産願望もなければ、とくに結婚を望んでいたわけでもなかった丸山さんだが、本並さんと一緒になったことで、「本当に好きな人の子どもなら産みたい」とはじめて思えるようになったという。

「結婚当初から『子どもは欲しいね』と夫婦で話していたんです。でも、共働きで忙しいなかで子どもを考えるのは、結構難しいんだと実感しました。自然な流れで無理のない妊活がしたかったので、なおさら時間がかかりましたね」(丸山さん、以下同)

身も心も「焦りは禁物」、高齢での妊活

 結婚当時、丸山さんは37歳、本並さんは56歳。高齢だったので妊娠については不安もあった。しかし、蓋を開けてみれば幸いなことに、ふたりともに大きな問題はなく、健康体との診断。不妊治療も特に必要ないといわれ、胸をなでおろしたという。

「ふたりで話し合って、すぐ病院で検査したのが良かったと思います。妊活がうまくいかないと、『どちらかが悪いせいだ』と疑心暗鬼に陥ってしまう。それで揉めるのがすごく嫌だったんです。せっかくの夫婦仲にヒビが入ってしまったら、本末転倒じゃないですか」

 妊娠、出産してからも、夫婦生活は長く続く。心身のデリケートな問題も、ふたりで大切に取り扱っていく必要があると丸山さんは話す。

「不妊検査に抵抗を感じる人はまだまだ多いのかもしれません。でも、本並さんは違った。『俺は全然気にしないよ』と言ってくれたのですごく安心しました。彼のポジティブなスタンスのおかげで相談もしやすかったんです」

 また、相手の体調やメンタルにも気を使うのも大切だ。

「赤ちゃんという目的にばかり固執して、『やらなきゃダメ』というムードになってしまうと疲れてしまうので、そこはものすごく気をつけました。焦っても、いいことはないですから」

「予定きっかりに子どもを授かる」というわけにもいかないのが妊活。お互いにどこか無理を感じるようでは、その後の夫婦関係にも影響を及ぼしかねない。

 また、親族から「子どもはまだか」と急かされて、義務感にかられてしまうのも良くない、と丸山さん。

「周囲の期待とか、嫌な言葉とか、気にしがちなんだけど、そこに強制されるとエネルギーが吸い取られてしまう。妊活は、誰に何と言われても、自分たちと赤ちゃんを信じ続けることが大事」