自身“4度目”のワールドカップを選手としてではなく、“解説者”として臨んだ本田圭佑。「俺がラインズマンやろか?」などの名言(迷言)も飛び出すなど、“解説者・本田圭佑”としてサッカーファンのみならずから高い評価を集めた。
「くだけた言葉で笑いもあり、かつ選手らしく熱く、また解説者らしく戦術についても語るなど、昨年のワールドカップカタール大会で、これまで以上に人気を集めた格好となっています。それもあってかSNSなどでの“発信”も非常に多くなり、かつ“強い”ものになっている印象です」(サッカーライター)
以下はここ最近の本田のTwitterや取材時に述べてきた弁だ。
物言いの“矛先”はサッカー以外にも及んで
「(高校サッカーについて)個で見ると、なかなかいい選手いる。ただ偉そうなことを言わせてもらうと、戦術面はちょっとひどいなと思う部分は多かった。これを話し始めるとライセンス問題、指導者の問題に行き着く」
「(サッカーの指導者ライセンスについて)取らずに進めていけたらと思っている。ライセンス問題の考え方は、なくてもいいとはっきり言える。日本サッカー協会、FIFA(国際サッカー連盟)にも言い続けている」
「Jリーグ。サッカークラブに企業名を入れられるようにするべき」
“矛先”は自身が最も詳しいサッカー以外にも及ぶ。
「野球。セ・リーグとパ・リーグのシャッフル案が出てるけど、もちろん賛成。でも野球界が本当に変えるべきは、降格&昇格制度を導入すること」
「ラーメン屋。あの美味さで730円は安すぎる。もうちょっと値上げするべき。ってか色んな業界がもう少し値上げするべき。高すぎるか安すぎるかの両極になり過ぎ。次ラーメン食うときは2000円支払います。必ず」
「コンビニ。カードで支払って商品がそのままやったので、袋入れてもらっていいですか?ってお願いして3円を再度カードで支払い。なんやろうな、これって僕が悪い?笑 最初の決済のときに袋いりますか?って聞いてくれればよくない?袋持ってなさそうな雰囲気を感じとってw」
本田の肩書は今でも“選手”である。であるのだが、'21年に在籍したリトアニアのクラブ以降、選手としての契約はなく、昨年はプレー自体していない。
「指導者として'18年からカンボジア代表の“実質監督”を務めてきましたが、年初に退任が発表されました。本田さんは“チャレンジ”し続けることを信条とし、サッカー界でも、サッカー以外の実業家としても、様々な活動をしていますが、現状“選手”以外で目に見えた“実績”はないと言っていい。実質的なオーナーとして、プロクラブ、ユースチーム、サッカースクールがありますが、クラブとしての“結果”としても、選手育成としても結果は出ておらず、本田さんは海外クラブ運営から撤退しています」(前出・サッカーライター)
しかし、ワールドカップ通算4得点など選手としての実績ゆえか、依然サッカー界で最も影響力・発言力があると言っていい本田。前出の彼の発言はそのすべてがネットニュースとなり、話題を呼んでいる。まるでお笑い界の松本人志のように。ただ、サッカーファンの多くは冷ややかな目で見ているようだ。