目次
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ー 低迷する利用率を打破するねらい
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ー マイナCMのギャラは税金から捻出か

「使ってイイナ! マイナ保険証!」

 厚生労働省とデジタル庁が利用促進に取り組む「マイナ保険証」のCMが5月より順次、地上波で放映され始めている。

 出演するのはZ世代から支持を得るタレントの王林、説明する役回りに俳優の内藤剛志、そして子どもに大人気のなかやまきんにくんが“マイナきんにくん”として登場し、マイナ保険証をPRしている。

 ところが15秒と言う短い時間だからなのか、第一弾では、

内藤「初めての病院でも安心してかかれる。つまり健康保険証が…」
きんにくん「パワーアップ!」

 何がどう便利になったのかは具体的に示されない、なんとも抽象的なCMに。今後、詳細を伝えていくのだろうが、莫大な税金を注ぎ込んでまで国民に持たせようとするメリットは現時点で見えてこない。

 5月19日にも医療や保健、介護における業務のデジタル化などを推進する「医療DX(デジタル・トランスフォーメーション)」に取り組む、山形県酒田市の日本海総合病院の視察に訪れては、

低迷する利用率を打破するねらい

「利用率についても今年に入って増加傾向にありますが、いずれにせよ更なる底上げが必要である。国民への周知・広報の取り組みを行いながら、マイナ保険証の利用促進を積極的に推進してまいります」

 2024年12月に現行の健康保険証を廃止し、マイナ保険証への一本化を決定。国民に利用を促していくことを、あらためて強調してみせた岸田文雄首相。4月分の利用率は6.56%と依然として低迷状態だけに、今回のCMには“底上げ”の狙いがありそうだ。