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ー 「健全とは思えない」報道の状態
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ー 日本メディアへの警戒

 類を見ない巨額契約、日本が世界に誇るアスリート大谷翔平(29)。この名前をメディアで見ない日はほぼない。記事の数は毎日、猛打賞どころではない本数。それは試合があろうがなかろうが。そして活躍しようがしまいが変わらない。

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大谷翔平、第4打席は打撃妨害で出塁 初球から積極スイングも今季2度目の珍プレー》

「健全とは思えない」報道の状態

 打席に立つたびに配信されるネットニュース。その結果が凡退だとしても……。

「ここ最近の過剰なまでの大谷報道に対しては辟易する声が日増しに多くなっているように感じます。そういった声を上げる人も“大谷アンチ”なわけではない。その一挙手一投足、なんなら何もしてなくても報じるようなメディアへの嫌悪感でしょう」(スポーツジャーナリスト)

《》内に引用した報道は、いずれも6月3日朝のもの。この日、大谷が所属するドジャースはロッキーズと対戦。大谷はノーヒットに終わっている。

「なぜこれほど報じられるかといえば、これまで大谷選手がホームラン王やMVPを獲得するほどの活躍を見せ、読者・視聴者に求められているとメディアが感じているからですが、大谷選手が打てなかった試合でも、“何か”を見つけて、無理やり称えるような記事があふれるのは健全とは思えません。

 過剰報道に対して“大谷ハラスメント”なる言葉も生まれましたが、この状態ではその声がやまないのも仕方がない。根本的に大谷選手が悪いことは何もないのですが」(前出・スポーツジャーナリスト、以下同)