切り込み隊長を任された大谷翔平が絶好調だ。
「開幕から2番打者を任されてきた大谷選手でしたが、1番を打っていたムーキー・ベッツ選手が日本時間6月17日の試合で死球を受けて骨折し、離脱。代わりに1番に起用された大谷選手は、19日に飛距離145メートルという特大の20号ホームランを放ちました。21日に21号、22日に22号を放ち、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです」(スポーツ紙記者、以下同)
球場に鳴り響いた『VIVANT』
そんな大谷の周囲で、ほかにも話題になったことが。
「本拠地のドジャースタジアムで行われた、16日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦の大谷選手の打席で、TBS系ドラマ、日曜劇場『VIVANT』のテーマ曲がオルガンで演奏されたんです。『VIVANT』といえば、大谷選手が真美子さんとアメリカと日本の“遠距離恋愛”中だったころ、同時に視聴してオンラインデートを楽しんだ大ヒットドラマ。アメリカで日本のドラマの曲が流れたため、驚いたファンも多かったようです」
現在の日本の球場では、あまり聞かないオルガンの生演奏。メジャーリーグでは珍しくなく、ドジャースでは長い歴史がある。
「ドジャースがニューヨークのブルックリンに本拠地を置いていた1942年から球場でのオルガン演奏が始まっています。チームは1958年にロサンゼルスへ本拠地を移転。ドジャースタジアムが完成した1962年から再開しました。オルガン演奏は80年以上続く伝統なんです」(在米ジャーナリスト、以下同)
野茂英雄氏をはじめ、多くの日本人選手が所属してきたドジャース。日本の曲もなじみ深いようだ。
「野茂さんのときには坂本九さんの『上を向いて歩こう』が演奏されていました。前田健太選手のときも、この曲が流れましたね。最近では、アニメやゲームのテーマ曲も多く、山本由伸選手が三振を取るたびに『スーパーマリオブラザーズ』に登場するヨッシーのテーマソングが演奏されたことも。現在はディーター・ルールさんという方が奏者を務めていますが、誰にどんな曲を演奏するか自分で考えているようで、『VIVANT』も大谷選手が見ていたドラマだと知っていたみたいです」
チームやファンを盛り上げるため、大谷夫妻の“愛のテーマ曲”を演奏するという粋な演出をしたルール氏とは、どういう人物なのか。現地で長年スポーツの取材をする梅田香子さんに聞いた。