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ロサンゼルス・ドジャースが4年ぶり8度目のワールドシリーズ(以下WS)制覇を達成した10月31日(日本時間)から1週間、試合後にチームメイトと分かち合う歓喜の輪で見せた、大谷翔平投手(30、以下敬称略)の“無礼”が今なお物議を醸している。
WSを全試合生中継したフジテレビの取材カメラに対して、1度は外国人男性によって連れられた大谷だが、待ち構えていたクルーを見るや否や、柔和な顔は一転して険しくなり、手で振り払うようなジェスチャーと共に踵を返して輪の中へ戻っていった、ように見えた。
まるでインタビューを拒絶するような態度は誰に向けられていたのか。この時、テレビに映らない“外側”で待ち構えていたクルーは、カメラマンやディレクター、日本の中継スタジオと調整するスタッフ、そしてインタビュアーを加えて5人ほど。
そしてテレビに映った構図からは、大谷の態度は“インタビュアー”に向けられたものとも受け取れるが……、キー局・情報番組のスポーツ担当ディレクターの話。
大谷に向かって右手を挙げていた元木
「このインタビュアーこそが、昨年まで読売ジャイアンツでコーチをしていた元木大介さん。実はカメラの外では、ピンク色のニットを着て目立っていた元木さんが、輪の中から近寄ってくる大谷さんに向かって“ココだよ、ココ!”とばかりに右手を大きく挙げて呼び込んでいたんです。
にも関わらず、大谷さんはインタビューに応じることなく、不快感をあらわにした態度が生放送されてしまった。普通であれば、元木さんをはじめとするスタッフへの“無礼な態度”として批判されそうですが、そんな声はほとんどない」
今も昔も上下関係、先輩後輩の間柄が順守されるというプロ野球界において、本当に元木に向けられた態度とすれば大谷に非があるように思える。