長いメジャーリーグの歴史でも史上初となるホームラン50本、50盗塁の『50―50』達成。2年連続となるホームラン王、そしてワールドシリーズ制覇……。
驚異的な成績を収めた2024年の大谷翔平(30)。そんな“SHO―TIME”が日本にやってくる。
「来年3月に『MLB東京シリーズ』が開催されます。大谷翔平選手、山本由伸選手所属のロサンゼルス・ドジャース、鈴木誠也選手、今永昇太選手所属のシカゴ・カブスが来日。巨人、阪神とプレシーズンマッチ、そしてメジャーリーグの開幕戦を東京ドームで行います」(野球ライター、以下同)
《死ぬまでに一度は観たい》
なかなか見ることのできない世界的大スター・大谷のプレーを日本で見ることができる機会。先行発売の時点から希望者が殺到した。
「まずはメジャーリーグとパートナーシップを結んでいるマスターカード、JTB会員限定で発売され、ローソンチケットでも抽選販売がスタート。年明けに一般販売が始まります」
このうちマスターカード割り当てのチケットは先着順であったため、すぐに“当落”が判明した。
「マスターカード分のチケットの一部は、さっそくチケット転売サイトに出品され、かなりの高額になりました」
現時点で出品されている一部をピックアップしてみよう。全席種で最も安いバックネット裏最上段『指定席C』は7000円だったが、26万円に。内野最奥部にあたる『指定席B』は1万6000円が45万円で、それぞれ出回っている。
「発売後すぐに出品されるなど確実に転売目的。こういった出品者も“罪”ですが、それを求める人も同じ。中には『リクエスト』機能がある転売サイトも。“このチケットをこの値段で求む”というもので、サイトによっては数百件の転売を求めるリクエストがあがっています」
《死ぬまでに一度は観たい》
《大谷翔平君が大好きで、夫婦でどうしても見に行きたいです。小さい子がいて、海外には見に行けないので…》
《北海道からですが、是非是非観たいです!(70代夫&60代妻)》(以上、転売サイトより)
「本当かどうかわかりませんが、子どもや年齢をダシにしてまで……。おそらく当人たちに悪の意識はなく、切実に大谷選手のプレーを見たいのでしょう。しかし、その思いに駆られ、定価の何十倍という値段でもなりふり構わず購入しようとする。高額転売で出品している側ではないですが、不正を助長、つまり犯罪の片棒を担いでいると言っていい」
また100%混じり気なしの罪も……。
「まだ当選発表されていないチケットを“譲ります”というSNSアカウントが乱立しており、完全に詐欺ですね」
凱旋帰国する大谷もきっと望んでいるだろう。“僕からは1個だけ。犯罪の片棒をかつぐのをやめましょう”と。