「とても明るい性格だけど、痛みを隠している天才でもある。ツラい経験を克服するため、自分自身とも戦うウォニルという役柄に魅力を感じました」
ドラマで見せた"美しすぎるキス顔"が話題となり、人気スターの仲間入りをしたソ・イングクが、『君に泳げ』でスクリーンデビュー。父の死をきっかけに競泳界から姿を消した天才スイマーだった過去を持つ高校生・ウォニルを演じている。
水泳選手の身体をつくるために半年で10キロ以上、体重を落とし、自己流だったフォームを改善して完璧な水泳技術を習得した。
「とにかく作品のことだけを考えて、運動と食事制限で減量をしました。でも、ウォニルと同じで、僕も食べることが大好き。だから、いまは、当時の身体とはちょっと違います(笑い)」
作品では、"水泳界のプリンス"と呼ばれるライバルのウサンを相手に、オリンピックの切符と意中の相手を振り向かせる、ふたつの勝負をするが……。
「好きな人に、ストレートに気持ちを伝えるウサンは、カッコいいと思います。僕自身は、彼ほどじゃないけど、表現するほうですね。反対に、僕が演じたウォニルのもどかしいところは、青春の淡い感じがしていいなって思います。小学生のときに、初恋の相手にプレゼントを渡して、すぐに隠れた記憶があるので(笑い)」
彼自身の高校生時代といえば、歌手になるために努力をする日々だったそう。
「休み時間に教室で歌っていると、先生や同級生から"うるさい"って怒られて(笑い)。大声で歌っていたみたいです」
歌手としても活躍するイングク。映画のイメージソング『Last Song』が収録されている同名の日本盤ベストアルバムをリリースしたばかり。
「僕が出演している映画の日本版予告編に、僕が作詞・作曲し、歌う音楽が流れる。目でも耳でも、楽しんでいただけることは、本当にラッキーだと思っています」