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 AKB48のブレイク後、雨後の筍のごとく登場したグループアイドルたち。“アイドル戦国時代”とも呼ばれ、これまでアイドルを手掛けてこなかった芸能プロダクションも続々とグループアイドル市場に参入。

 ラップやメタルなど、これまでのアイドルの枠には収まらないグループも誕生したこともあり、ファン層も拡大した。

 しかし今年に入り、グループアイドルがメディアで取り上げられる機会が減ってきた。その原因をアイドルに詳しいライターはこう指摘する。

アイドル業界では“武道館公演は禁断の果実”と言われています。多くのグループアイドルが武道館公演を目指し、ファンもその夢を叶えるために一生懸命応援する。しかし、いざ武道館公演を成功させるとメンバーもファンも燃え尽きてしまうのか、勢いが失速してしまうグループが多いんです」

 これまではAKB48グループやももいろクローバーZ、モーニング娘。など限られたトップアイドルしか満員にすることができなかった武道館。

 しかし2012年後半頃から、東京女子流、でんぱ組.inc、スマイレージ(現・アンジュルム)、9nine、チームしゃちほこ、ベイビーレイズなどが続々と武道館公演を成功させている。

 だが、それ以降に武道館からアリーナクラスに昇格できたのは、でんぱ組.incなど数えるほど。東京女子流は15年12月に小西彩乃が卒業。9nineも中心メンバーの川島海荷が今年7月に脱退することが先日発表されるなど、勢いが増しているとは言い難い状態だ。

「80年代後半から90年代前半に巻き起こった『イカ天』や『ホコ天』から派生したバンドブームによく似ていますよね。当時もまずは武道館成功がひとつの目標で、武道館公演でバンドの名を売って……という感じでした。結局、ブーム後も生き残れたバンドは数える程度でしたから」(音楽ライター)

 グループアイドルもバンドブームと同じ道を歩むのだろうか?

「AKB48グループやハロプロ、ももクロなどを抱えるスタダ系など、母体がしっかりしているところは集客力があるので大丈夫でしょうが、それ以外は正直厳しいでしょうね。“武道館公演成功”だけではもうインパクトもないですし。スマホをフル活用した縦型MVが話題になったlyrical schoolのように、差別化を図らないと生き残れないと思います」(前出のアイドル事情に詳しいライター)