10月21日に開幕するグランプリシリーズアメリカ大会から、フィギュアスケートの本格的なシーズンが始まる。来年3月の世界選手権まで続く氷上の戦いで、前半戦となるのが世界6か国で開催されるグランプリ(GP)シリーズで、12月に行われるGPファイナルを目指す。

 

“フィギュアスケート道”を追求する浅田真央

 平昌五輪出場を目指す浅田真央は、今季初戦のフィンランディア杯で2位に。代名詞のトリプルアクセル(3A)ジャンプは回避した。『羽生結弦 王者のメソッド』の著者でスポーツライターの野口美惠さんはこう語る。

「来年3月の世界選手権まで長いシーズンを戦うなかで、難しい技は後半戦にならないと決まらないことが多い。初戦から3Aが入らないことに問題はありません。むしろ、初戦にしてはジャンプも落ち着いて跳んでいたし、表現力は去年にも増して素晴らしかったです」