スマホチェックにもブルーライト対策を
ブルーライト対策といえば、仕事でパソコンに長時間、向かう人に必要と思っている人も多いのでは? しかし、スマホでSNSや情報チェックにいそしむアナタも、携帯ゲーム機で遊ぶ子どもたちも、ブルーライトを浴びている。
ブルーライトとは、その名のとおり青色の光で、人の目に見える波長の光を指す『可視光線』の中で紫外線に最も波長が近く、エネルギーが高い。液晶画面やLED電球からも多く出ている。近年、私たちがブルーライトを浴びる時間は驚くほど増えているのだ。
ブルーライトは発生源と目の距離が近いほど浴びる量が多くなり、光から瞳を守ろうと瞳孔が狭まるのでパソコンやスマホ、携帯ゲーム機を使うときは影響大。
Zoffの田中さんによれば、
「近くのものを見ると、目のまわりの筋肉が緊張して疲れ目になりやすい。それに、画面がちらつくのでピントを合わせる回数が増え、頭痛につながることも。また、画面そのものを凝視することで瞬きが少なくなり、ドライアイや肩こりの原因となっているとも言われています」
さらに、高エネルギーのブルーライトは目の奥にある網膜まで届いてダメージを与え、やがては加齢黄斑変性を引き起こすおそれも。ブルーライトを浴びる量をできるだけ少なくする工夫が必要だ。
それには、液晶画面を見る時間をへらすのが手っ取り早いのだが、この時代になかなか難しい。そこで、発生するブルーライトを軽減するシートを画面に貼る。または、ブルーライトをカットするメガネをかける。
メガネなら自分がかければいつでもどこでも、すべてのデジタル機器への対策ができるのがgood。ブルーライト対策専用のメガネを購入するか、対策できるレンズを度つきにして、好みのフレームに組み合わせてオリジナルのメガネを作ることも可能だ。
また、栄養面からブルーライトや紫外線のダメージをケアすることも考えたい。ルテインとゼアキサンチンは医学会でも黄斑変性や白内障の予防、改善に効果があると認められており、オメガ3脂肪酸は目の組織を守るという報告が出ている。日ごろのケアと心がけで、いくつになっても美しい景色や感動のシーンを見つめるために、健康な目を保ちたい。
目にいい栄養素が入った食品はコレ
【ルテイン】
抗酸化作用をもつ天然色素。水晶体や網膜、黄斑部に多く存在し、ブルーライトや紫外線を吸収する働きがある。体内で生成できず、ホウレンソウ、ブロッコリー、芽キャベツ、カボチャなどの緑黄色野菜に多く含まれる。脂溶性でオイルを使った料理がおすすめ。
【ゼアキサンチン】
ルテインの“構造異性体”と呼ばれる天然色素で、ブルーライトや紫外線のダメージから水晶体や黄斑部を守る。ホウレンソウやブロッコリーでルテインとともに摂取できるほか、ダントツで含有量が多いのはパプリカ。鶏卵、レバーなどにも含まれる。
【オメガ3】
DHA、EPA、αリノレン酸があり、抗酸化作用をもつ。イワシ、サバなど青魚の魚油に含まれるDHAやEPAは、網膜にある錐体細胞、桿体細胞を守る役割が認められている。αリノレン酸はエゴマ油、亜麻仁油、くるみで摂取を。熱に弱く、火を通さない料理がベター。