――おふたりの関係についても伺いたいんですけど、どんな先輩と後輩ですか?

鈴木 つばさくんは強い。折れないですね。

――メンタルが強い?

鈴木 メンタルが強いっていうよりも、たぶんちゃんと見据えてて、しっかり自分の中でこうなっていきたいっていうプランがあるからなんでしょうけど。ブレない。

崎山 でもそうなんですよ。僕、不安要素があるまま舞台に上りたくないっていうのがすごくあるので、それをとことん追求したいというか……。妥協したくないっていうのもあって、限られた期間の中で、どれくらい自分の目指しているところに持っていけるかっていうのがあるので。だからご飯に行かないで帰っちゃったりするんですけど(笑)。

崎山つばさ 撮影/廣瀬靖士
崎山つばさ 撮影/廣瀬靖士
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――以前おふたりが共演された『ノラガミ』の時は、ご飯は行かなかったんですか?

鈴木 普通には行ってたんですけど……。(つばさくんは)誘われない限り行かないからね(笑)。

崎山 そうなんです(笑)。でも今回は、拡樹くんが2回は行こうねって言ってくれたので。

鈴木 アハハハハ!

崎山 だから3回は行きたいと思います(笑)。

鈴木 さっきのつばさくんの話で、もうひとつ付け加えるとしたら、カッコいいなと思う部分で、自分も実際そうやろうとしてたことがあるけど、つばさくんほど粘れなかったのは……。稽古で自分のプランをまずやってみるじゃないですか。で、(演出家に)「こっちのプランもやってみて」って言われて、そっちもやってみるよね?

崎山 はい。

鈴木 で、後日もう一度、自分のプランを固め直したのを、演出家さんにまたぶつけてくるじゃない? 何度も何度も。だから、そういうところを見て強いなって思ったのかもしれない。なかなかいないと思いますよ。そこまでこだわり抜いて、「よくしてきたので、もう一回見てください!」って出せる人。

崎山 悔しいまま終わりたくないっていうのがたぶんあって、負けず嫌いなんです。自分で納得したいというのがあるんですよね。強情なんです(笑)。