怪奇ものにコメディー、大対決シーンも登場!
全話の脚本と演出を手がけ、セットや小道具はもちろん、画面の隅に映るエキストラの動きまでこだわり、ときには自らカメラマンにもなる大根監督。撮影も役者が何度もアタマからラストまで芝居をする手間のかかる方法で行っているが、演技はガチガチに固めてはいないという。
「非常に柔軟性があり、こだわりを押しつけるようなことはないんです。役者さんには、自由に芝居をしてもらうことが多いですね」
そんな大根監督のこだわりのひとつが、あかつか探偵事務所の屋上で4人が集まっているエンディング。
「“明日エンディング用の映像を撮りたい”とだけ言われ、役者さんもスタッフも何をやるかわからないまま行ったんです。指示は主題歌を流して“自由に動いて”とだけ。ゆるさのある雰囲気の映像になりました。大根さんは、4人のナチュラルな空気感を撮りたかったんです」
毎回、違った見ごたえの今作。第4話(8月4日)、5話(同11日)は、夏の夜にぴったりな怪奇もの。
「かなり怖いですが、家族愛がテーマになっているので、家族で見ていただきたいです。五郎と蒼井優さん演じる霊媒師・節子のチャーミングなやりとりは、大きな見どころです!」
物語は原作がベースになっているが、後半に1話だけ、オリジナル脚本も。
「大根さんのたっての希望で、コメディーになっています。ぜひ、所長役の山口さんに注目してください。“このドラマが本当に大好き”と、いつも言ってくれて、びっくりするほど振り切った演技をしてくださいました。
今後は、瑛太さんが撮影前から頭がいっぱいだったという、(台本)20ページにもわたる、ムロツヨシさんとの対決シーンなど、驚きの見どころが満載ですので、ご期待ください」
■原作と同じ下赤塚でロケ
このドラマのロケが行われているのは、原作の舞台と同じ東京・板橋区にある下赤塚の商店街。昭和な雰囲気が残る商店街のなかに、あかつか探偵事務所もあるのだ。
「事務所内は、スタジオでの撮影もできたのですが、下赤塚に入ったとき、たまたま劇中に登場するスナックの上に、ぴったりの空間があったので、そこで撮影することに決めました。まるで、吸い寄せられたような感じです」(韓P)
酒好きの女性所長の探偵事務所らしい雰囲気は要チェック!