こんな天気図に要注意!
★秋雨前線
秋雨前線は、南から夏の暑い空気と大陸から秋の涼しい空気がぶつかって停滞しているところ。ぶつかった暖かい空気は持ち上げられ、上空で冷やされ、雲となる。「ぶつかった空気の寒暖差が大きいと、雷雨になりやすいです。今年は南の海水温度が高いので、そのエネルギーで大雨になるおそれもあります」
★台風と秋雨前線
「秋雨前線は数日停滞しやすい性質があります。そこに、台風の湿った空気が秋雨前線を刺激すると激しい雨になります。つまり、同じ場所で長時間にわたって大雨になるのです。例えば台風は鹿児島にあるのに、愛知で1時間に100ミリの大雨になるなど、台風と離れた場所でも注意が必要なパターンです」
★等圧線が混んでいる
「10月になると大陸には徐々に冷たい空気が。夏の名残の空気と冬の始まりの空気がぶつかり、温帯低気圧として急速に発達することがあります。等圧線が狭いほど、周辺をまわる風は強い。低気圧は反時計回りなので、右側は南風が強く、左側は北風が強い。気象庁の正式な用語ではありませんが、急速に台風並みに発達する低気圧を“爆弾低気圧”と呼んだりもします」
<解説してくれた人>
◎蓬莱大介さん
気象予報士、防災士。『情報ライブ ミヤネ屋』で気象情報を担当。著書に『気象予報士・蓬莱さんのへぇ~がいっぱい! クレヨン天気ずかん』(主婦と生活社刊)