来年の挑戦に向けて、バイトに励む日々
今年も9月初めに、シーズンを終え、中旬には帰国した。オフシーズンに生計を立て直し、シーズンになるとまた海外に挑戦するという繰り返しだ。
知り合いが経営する老舗の乾物屋、埼玉屋本店(東京都八王子市)で働かせてもらったり、記事を書いたりして生計を立てている。厳しい状況が続くが、選手をやりながら書籍出版にまでいたれたのは、多くの方の協力があってのことだ。それと同時に、自分にしか歩めない道だとも思う。
野球でも執筆でも、やればやるほど自分の未熟さを感じる。やればやるほど自分が無知であることを実感する。まだまだこの道を探求したい。そして新しく知り得たものを、また発信し続けていきたいと思う。せっかくこういう役割の下にいられるのだから。
文/宮寺匡広
<著者プロフィール>
みやでら・まさひろ 1986年生まれ、東京都出身。2005年日本大学第三高等学校卒業(硬式野球部所属)。2012年慶応義塾大学文学部卒業(硬式野球部所属)。2013年より毎年、アメリカ独立リーグ「ペコスリーグ」のラスベガス・トレインロバーズや、「インディペンデント・ベースボールリーグ」のオハイオ・トラベラーズ、オーストラリア、カナダなどの独立リーグで活躍。2016年からは二年連続で、アメリカ独立リーグ「パシフィック・アソシエーションリーグ」のソノマ・ストンパーズに所属。31歳を迎える来年度も、海外リーグでのプレーを目指している。