さらに、高良に影響を与えた役者仲間にはこんな人たちも。
「松田翔太くん、柄本佑くんとも仲がいいです。翔太くんからは“芸能界で生き残る覚悟”、佑くんからは“映画への愛やお芝居の厳しさ”を学びました。東出を含めてその3人は、僕にとって特別。いろんなことを学ばせてもらって、すごく感謝しています」
実力派が多い同世代。活躍を目の当たりにしてライバル意識が芽生えたりは?
「それはないです。その人が演じると決まった時点でそれが正解になっているから“俺のほうがやれた”とかはないですね。嫉妬しても遅いですから。しかも、同世代で刺激を受ける人たちは、みんな努力家なので」
悔しさよりも感動が勝り、同時に“僕もしっかりしなきゃ”と背中を押されると高良。
「同世代が刺激し合っていって、どんどん盛り上げていきたいです」
11月12日で、30歳に!
「10代後半から20代前半は、うまくいかないことのほうが多くて。経験が伴わなくて体現できないこともあって、すごく悔しい思いをしたことも。そのとき、30歳になったら自分がやりたいことができるようになるのかなって。だから僕はかなり早い段階で30歳を意識していたし、なるための準備をしてきました。
でも、自分はまだまだ子どもだなって。例えば何かを伝えるのに、つい言いすぎてしまう。言いたいことが10あるとしたら20しゃべっちゃう(笑)。言葉にしろお芝居にしろ、“短く豊かに”表現できる人はスマートだし、カッコいいなって思います」
<出演情報>
映画『月と雷』
10月7日(土)全国ロードショー
結婚を控え、これから“普通の家庭”を築こうとしていた泰子(初音映莉子)。そんな彼女の前に、20年前に半年間だけ一緒に暮らしていた父の愛人の息子・智(高良健吾)が現れる。直木賞作家・角田光代の傑作長編、待望の映画化。