親の対応、3つのポイント
ここで間違えてはいけないのが親の対応。次の3ポイントを胸に刻んでほしい。
(1)原因を究明しない
子どもが不登校になると100%の親が「何で」と聞き、原因を探し出して取り除こうとするのだが、これが原因であると説明できる子はいない。子どもに聞くのは「今はどんな気持ちなのか」、本人の気持ちを受け止めてあげるだけでいい。
(2)安全第一
子どもは苦しんでいると、気持ちを抑えきれずに、家庭内暴力や物を壊す、さらに体調不良を自ら引き起こし、自分の髪の毛を抜いたり、摂食障害が始まる。ここまで追い詰めてはならない。
(3)責めない
可愛いわが子である。学校に行かなければ、将来はどうなってしまうのか。親は心配のあまりつい「このままで、将来どうするの」そして、「将来はもうないわよ」と冷酷にも責めてしまう。
しかし、当事者の子どもがいちばん、自分はどうなるのか心を痛めているのだ。それなのに親が子どもの傷に塩を塗ってしまうことがある。
「親はわが子の身に何が起きているのかを考え、安心して過ごせる環境を整えてあげてほしい。学校に問題があるのなら、教科書なども目につかないところにしまうとか。それだけでも気持ちはラクになるものです」(石井さん)
「子どもが学校に行きたがらなくなったら、まずは保護者が学校に子どもの様子を見に行くことをすすめたいですね。また友達とのトラブルがないかをママ友に聞いてみましょう」(尾木ママ)
誰かとケンカをしているとか、給食を無理に食べさせられて苦しがっていたとか、子ども自身から親に言えないまさかというようなことが起きていたり、いろいろな事情がつかめるはず。