「まず驚いたのは会費が1人3万円だったのにもかかわらず、料理がホテルのものでなく仕出し料理だったんです。から揚げにフライドポテト、焼きそば、チャーハンと出てくるのは高級ホテルに似つかわしくない居酒屋料理ばかり。
飲み放題でしたが、ワインを注文したらプラスチックのデキャンタなのにはあきれました。ほかの出席者も“さすがにこれは……”と戸惑っていましたよ」(別の出席者)
おそらくホテルは場所だけを貸していたのだろう。ウエーターは少なく、部屋のおかみさんたちが忙しく働いていた。ここまで大勢が集まったのは、貴乃花一門の親方だけでなく、別の一門の親方も来ていたから。それら部屋ごとの後援者も来ていたのだ。
1時間のメイキングビデオ
「初めは親方たちの挨拶や所属力士の紹介、親方衆のカラオケなどがありました。その間、貴乃花親方は各テーブルを回り、写真撮影などにも応じていましたね」(貴乃花部屋後援会のひとり)
料理にケチがついたとはいえ、ここまではよくある相撲部屋のパーティー風景。だが、宴も中盤に差しかかったころに、雰囲気は一変する。
「会場にプロジェクターが3台ほど出され、映像が流れ出したんです。それは親方たちが女性姿に扮するまでを映したメーキングビデオでした。メイクしたり、カツラをかぶったりする様子を1時間ほど流していましたよ。
一部のファンは喜んでいましたが、8割方の人はドン引き。特にほかの部屋の後援者は、“貴乃花部屋は毎回、こんなハレンチなのか”と怒っていましたね」(同・貴乃花部屋後援者)
女装シーンが流れたのは、貴乃花親方のほか一門の大嶽(元大竜)、千賀ノ浦(元隆三杉)、立浪(元旭豊)の親方衆。それに玉ノ井(元栃東)、時津風(元時津海)、錣山(元寺尾)などほかの一門の親方たちも含めた合計11人。
「ビデオのトリが貴乃花親方でした。映像が終わり、彼が30分ほどトークしたのですが、相撲の話はほとんどせずに女装の話ばかり。“この中でいちばん自分がキレイだ”“ヘアメイクの人は大変だっただろうね”など、楽しそうに話していました。最後には“あまりに自分が美しかったのでTシャツにしました”と満面の笑みで発表していました」(別の部屋の後援者)