生まれた日は、それぞれに特別な意味がある。持病を抱える山崎麗子(川栄李奈)が、身体にかかる負担が少ない無痛分娩をすすめられた第3話。

「痛みのない出産は愛情不足になる」という周囲の声に流されて、麗子は出産直前に無痛分娩をやめると言いだす。それでもサクラは、母子ともに最適な出産だと説得した。

「それが赤ちゃんとの新しい生活につながっていくと思います。出産は終わりじゃない。始まりですから」

 麗子の夫・友和(喜矢武豊)も妻の不安を取り除いた。

「痛みがなければ愛情が生まれないって言うなら、俺たち男はどうやって父親になればいいんだよ」

 同じく第3話で、またも康孝が四宮に怒られた。育児と仕事復帰の狭間で悩んでいた彩加は産後うつになり自殺未遂を起こすも、四宮に説得されて踏みとどまる。駆けつけた康孝は彩加に、

「言ってよ。“夫婦は2人で1つ”って、お義母さんも言ってたじゃない」

「なんだそれ。“人間は2人で1つ”になんかなれない。死ぬまで1人だよ。たとえ夫婦でも別々の人間だからこそお互いを尊重し合える。それで初めて助け合えるんだよ」

 四宮節に、またもシュンとする康孝を見かねた今橋が「自分もダメな父親です」と、ナイスフォロー。

「子どもにばかり目が行きがちですけど、お母さんは誰にも“頑張ったね”とほめてもらえない」