スペシャルQ&A【三浦宏規編】

――財木さんには言ってないけど、感謝していることは?

三浦 僕は、よく夜中に電話をかけるんですよ。別に特別な用件はないんですけど、なんとなく話したくて、1時とかにかけちゃうんです。でも出てくれるから、絶対(笑)。優しいんです。たぶん寝てるときもあるんでしょうけど、俺に起こされても、いつも「へい!」って感じで出てくれます(笑)。いつでも変わらない感じで出てくれるから、うれしいですね。昨日も夜の11時半にかけました。「明日、待ち合わせして取材一緒に行こうよ」って(笑)。

―財木さんに直してほしいところは?

三浦 彼はちょっと減量しようと思って、稽古中とかにサラダとかを買ってくるんですけど。なんかしょっちゅうよくわからないものも買ってて。この間もミドリムシのジュースみたいなのを買ってきて。買うのはいいんですけど、僕にも飲ませるんですよ。やっぱりそんなにおいしいものじゃないんで、僕に分けてくるのは、本当にやめてほしい(笑)。

――財木さんのトリセツを教えてください!

三浦 たぶん、前々から予定を立てるのが嫌いだと思います。なんか、“今!”っていうときがよくある(笑)。今からご飯行こう! 的な。でも、僕は絶対に行かないんですけどね(笑)。フットワークが重いんで。(財木さんが今行きたい)理由は、今その気分でも来週はその気分じゃないかもしれないから、らしいです。だから、「今、来て!」って言ったときに、行ってあげると喜びます!

三浦宏規 撮影/森田晃博
三浦宏規 撮影/森田晃博
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――仕事や人間関係など、頑張ってもうまくいかない友人にかける言葉は?

三浦 「適当にやんなよ」って言いますね。そういうときは、考え込んでも煮詰まるだけだし、なんでももう、時の流れに身を任せて生きていたらなんとかなるでしょ。人間関係とか、人目を気にし過ぎないことじゃないかな。自分をしっかり持っていたら、「どうなろうが俺はこうだからいい」って、そんなに悩まないんじゃないですか。

 人間関係では悩んだことないですけど、僕も仕事ではしょっちゅう悩みます(笑)。悩んだときは、ひたすら自分で考える。人にはあまり相談しないです。で、煮詰まって、投げ出して。投げ出すっていっても投げ出したふうにしておいて、頭の隅に置いておく。それで時が経って、いつの間にか解決していたりとか、しなかったりとか。解決しなかったら、それは自分のダメなところとして次に生かそうと思います。

――今まで見た舞台作品で、一番印象に残っているものは?

三浦 去年観たミュージカル『ビッグ・フィッシュ』は、やばかったですね。カーテンコールで泣いたのは初めてです。芝居も歌も舞台美術も、総合芸術として本当に素晴らしくて、作品を見てても泣きそうでしたけど。カーテンコールでスタンディングオベーションになって、そのときの川平慈英さんの座長としての立ち居振る舞いから、この舞台を全身全霊でやっていることや、キャストやスタッフに対しての思いが伝わってきて。川平さんの本当にうれしそうな顔が忘れられなくて。すごく感動しました。

 あと、ミュージカル『ビリー・エリオット』も感動しました。僕もクラシックバレエをやっていたので原作の映画『リトル・ダンサー』を見ていて、思い入れもすごくある作品だから、生で観られたときはうれしかったし。子役のレベルがすごかったです。芝居も上手いし、ダンスはバレエも、ジャズも、タップも、アクロバットもやるし。将来、怖い存在になるなと思った(笑)。

――(あまり聞かれないけど)取材でホントは聞いてほしいことは?

三浦 思いつかないので、財木ちゃんと同じ(※編集部注:財木さんのQ&Aをお読みください)子どもの頃の話にします。子ども頃の僕は、バレエをやってて、生意気で、このままちっちゃくなった感じなんですけど(笑)。バレエは5歳の頃に熊川哲也さんに憧れて始めました。テレビで熊川さんを拝見して、かっこいいって思って衝撃を受けて。舞台では誰よりも喝采を浴び、フェラーリの限定車に乗り、腕時計もすごいのを持ち……。5歳の僕にとって熊川さんは仮面ライダー的な存在だったから、“俺もこうなる!”って。

 バレエは好きで、大好きな『仮面ライダー555(ファイズ)』の曲をかけて、家でもひたすらずーっと踊ってましたね。でも、ホントに生意気で、ちっちゃい頃に母に「あんた何様なの?」って、めっちゃ怒られて、「俺様だ~!」って言い返したんですよ(笑)。リアル跡部でしょ?(笑)。『テニミュ』で跡部役が決まったときに、それを親から聞いて。母が「あんたは跡部をやる運命だったんだよ」って(笑)。