キャスターよりCMの綾瀬はるか
また、日テレは嵐・櫻井翔、TBSは中居正広と、両局のスポーツ大型特番・中継で活躍を続けるジャニーズタレントが今回も起用されたが、
「櫻井くんは、相変わらず出ているだけで『NEWS ZERO』をずっと見ているようでした。日テレで出演している荒川静香さんも、実績など申し分ない人選ですし、解説もとてもうまい。そのぶん、二人そろっての出演だと、まじめなトーンになってしまう雰囲気はありました。
中居くんも、TBSではおなじみですが、意外に抑えめではじけた雰囲気が少ない印象でしたね。メダル獲得種目の中継を複数担当していたのですが……。羽生と宇野へのインタビューで、柔らかな雰囲気を引き出していたのはさすがといった感じですね」(同評論家)
フジテレビは、バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔に加藤綾子、さらに柔道史上初の五輪3連覇を成し遂げた野村忠宏という、土日深夜の『スポーツLIFE HERO'S』の布陣で挑んだが、あるテレビ誌記者は言う。
「外での中継で寒さもあったかと思いますが、高橋大輔が想像以上にカミカミで(笑)。それと、冬の競技と関連性が薄い野村の関西弁の印象が強かったですね」
各局、熱戦を伝える作りなのはわかるが、ひとつ気になったことがあるという。
「ワイドショーなどの情報番組で、いちいちその番組のメインMCのリアクションに切り替わったりするのは、ホント興ざめしてしまいます。現地で観戦していたリポーターしかり。見たいのは選手なので、客席で観戦しているリポーターの表情で、感動や興奮の共有はできると思いません」(前出・テレビ誌記者)
そして、栄光のメダルを獲得した興奮冷めやらぬ中、中継が民放だった場合、必ず出てくる気になる存在だったのが……、
「コカ・コーラのCMの綾瀬はるかです。『〇〇選手、メダルおめでとうございます!』といって、コーラのグラスを手にした綾瀬はるかが登場。さらに驚くのが、金メダルを獲得した小平奈緒選手のレースの直後なんかには、『スタートダッシュと最後の追い込み!』といった感じで簡単な講評までしてくれる。
そして、健闘をたたえてコーラで『せーの、乾杯!』と(笑)。どれだけのパターンを収録していたのか。メダルラッシュとなると、綾瀬はるかが出てくるたび、何杯コーラ飲んでんだよ!とツッコミたくなってしまいました」(同)
平昌五輪のテレビ番組で、最も印象に残ったのは綾瀬はるかの「乾杯!」になったりする可能性も、なくはない。
<取材・文/渋谷恭太郎>