相次ぐメダル獲得で、大盛り上がりだった今回の平昌オリンピック。表彰台、記者会見、はたまた休憩時間には注目発言が飛び出し、日本中を楽しませてくれた。そんな五輪中に出てきた、選手たちの“名言”を一挙お届けしちゃいます。
高木美帆
「このチームだからこそ、このチームで優勝したかった」
個人で銀と銅のメダルを獲得していた高木が金を獲得し、3種のメダルを手にしたのは、姉の菜那らとともに出場した団体パシュート。空気抵抗を大きく受ける先頭を6周のうち3.5周も走ることになったが、圧巻の走りを見せ、オリンピックの新記録も達成。決勝前には胸を張って「かけてきた時間はほかのどの国より多いし、質も高いものができている」と話していた彼女。この発言が出たのは、仲間と過ごした“時間”の濃さゆえだろう。
宇野昌磨
「特に大事に扱おうとは思っていないんで、触りたい人は触ってくださいという感じです」
銀メダル獲得の翌日に会見で「メダリストとして見られることをどう感じる?」という問いに、「人と会う機会も家とリンクを移動するだけなのであまりない。日常生活もあまり変わらないと思います」と笑いを誘うと、続く「メダルを誰にかけてあげたい?」という問いにこの迷言を飛び出させた。さらに「保存方法も家族に渡して、お任せします」とダメ押しのひと笑いも。“天然愛されキャラ”で、バラエティー番組にも引っ張りだこ!?
高梨沙羅
「まだ自分は金メダルを取る器ではない」
'14年のソチ五輪で惜しくも表彰台を逃す4位だった高梨は平昌で女子初のメダルとなる銅を獲得。ワールドカップでは女子歴代最多となる53回の優勝成績を誇る彼女は悔し涙を流しながらも「最後の最後で渾身のいちばんいいジャンプができた」と語ったのちに、名言を口にした。帰国後の会見で「北京では金メダルが取れるように、ここから新しいスタートを切りたい」とすがすがしく話す口ぶりは、若いエネルギーにあふれている。