「梅田先生が撮影現場に監修で入ると、出演者のみなさんは、空き時間に個人的な相談をされていましたね。内容は秘密です(笑)」
理路整然とまくしたて、“悪”と対峙するシーンは、毎回の見どころ。
「本作はただ痛快なだけではないです。企画の立ち上げ当初から、弁護士が悪を法律でやっつけるだけのドラマにはしたくないと考え、主人公の田口にもドラマが欲しい、と思いました。
実際のスクールロイヤーは、ベテランの方が多いのですが、あえて新人弁護士という設定にしたのも、そのためです。田口は曲がったことが許せないまっすぐな青年。
でも、弁護士としては発展途上の新人です。彼が汗まみれ、泥まみれになりながら教師や生徒たちと向き合い、傷つきながらも成長していく姿を描いています」
いじめ、不登校、教師の長時間労働など現代の教育現場の問題を描いているが、クスリと笑える軽妙なタッチも盛り込んでいる。
田口は、弁は立っても法廷に立ったことがなく低収入、頭はよくても運動はダメダメなど、愛すべきキャラクターになっているのもポイントだ。
「スクールロイヤーとして中学校に派遣させたボス(南果歩)、事なかれ主義の校長(小堺一機)、法で決着させるより、生徒や保護者との信頼関係を重んじる教務主任(田辺誠一)らとの関わりを通じて、田口が何を学び、どう成長をしていくのか、ご期待ください。
やけに長い作品名ですが、スタッフや出演者は“やけ弁”と略して呼んでいます。みなさんも“やけ弁”と呼んで、ご家族でお楽しみください!」
スーツは一張羅
新人弁護士である田口の年収は200万円前後だが、オーダーメイドのスーツを愛用している。
「撮影前の衣装打ち合わせで、学校の先生の中にいて、違和感を際立たせるために、オーダーメードのスーツにしようと決めました。仕立てのいいスーツだけど、一張羅。 田口の衣装はこれだけです。ネクタイが替わることはありますが、別のスーツも普段着も出てこない、本当の一張羅です(笑)」(松川CP)
神木くんから○○○が出ている!?
出演者は20代の神木から60代の小堺まで各世代がそろう。
子役時代の神木と共演経験がある南は、「隆ちゃん、こんなに大人になってと、伯母のような目線で再会しました(笑)」
小堺は、田辺のモノマネがうまい神木に感心。また、小堺や南ら共演者は、“神木君からマイナスイオンが出ていた”と共感し合っていたという。その効果は、画面にも映っているかも?