太鳳ちゃんはすごく芯のある女の子

 途切れることなく出演作が続く菅田だが、そんな彼が次に挑むのは少女漫画が原作の映画『となりの怪物くん』。行動予測不能な超問題児の高校生・春を演じている。

「高校生役ですから、まるで禊(みそぎ)のように1日2回髭(ひげ)をそりました(笑)。年齢のこともそうですけど、こういった生きづらさを感じて悩んだりする多感な高校生役は今しかできないなと。みんなで花火したりかき氷を食べたり、思いっきり青春を謳歌(おうか)しました」

菅田将暉 撮影/伊藤和幸
菅田将暉 撮影/伊藤和幸
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 ともにW主演を務めるのは、土屋太鳳。彼女もまたひっきりなしに出演作が続いているが、意外にも2人は初共演なんだそう。

「太鳳ちゃんはすごく芯のある女の子。女優さんって“女でもなく男でもなく女優という生きもの”って言葉があるけど、まさにそんな感じでカッコよくて。あんなに小さいのに5人分くらいのオーラとバイタリティーがあるんです。

 それでいて、ちゃんと女の子の部分も持ってる。例えば毎日、食材を持ち歩いていて、めかぶとか(笑)。まな板と包丁を持参して料理を作ったり、セルフプロデュース力がすごい。太鳳ちゃんこそ間違いなく怪物です」

 主人公2人の周りには気づけばたくさんの友達が。昔から友人関係で悩んだことはないという菅田だが、友達づくりの“コツ”は?

「正確には悩んでる時間がなかったんです。僕、昔はピアノに英会話にサッカー、ダンスととにかく習い事をたくさんやっていたので、忙しくて(笑)。その習い事で自然と友達ができました。友達というのはつくらなきゃいけないことはないんですよ。自然と仲よくなるやつが出てくると思うので、それでいいと思います」

 ちなみに今回の共演者には、同世代の役者がズラリ!

「撮影の合間にみんなで歌ったり写真を撮り合ったりして楽しかったし、いい友人になれそうだなって。でも結局、撮影後に連絡をとり合うことはなかったですね。互いに信頼はあるんですけど。これ、20代俳優あるあるですから(笑)」