「ブロードウェイ版をダイジェストの映像で観たんですけど、ポップな世界観でセットの使い方とかもすごく面白くて。日本版ではどうなるのか僕も楽しみです。楽曲も透明感のあるみずみずしいポップスで聴きやすいメロディばかりですよ。
アメリの登場人物の純粋さとか素朴さがストレートに表現されてるなと感じました。でも、なにせ歌う楽曲がめちゃめちゃ多くて、そこはちょっと大変だなっていうのはありますけど(笑)。もう楽曲で全部つながっていくような雰囲気ですね。
いわゆるミュージカル的な歌い上げるような感じではなく、会話が歌になっているような楽曲が多いので、自然と心情が歌に乗せられるのが理想ですけどね。ただ、かなりハイレベルな楽曲ばかりなので、そこは頑張りたいです」
恥ずかしい部分もさらけ出したい
太田さん演じる青年ニノもアメリ同様ちょっと不思議な人物。
「かなり変な人です(笑)。いろんな収集癖があったりして変わり者だけど、でもどこかで変わりたいって気持ちもある素朴な青年で、人間性としては共感できます。
今回は、なるべく恥ずかしい部分も含めて等身大の自分をさらけ出していけたらいいなと感じてます。かっこつけるとか変なプライドを排除していかないと、ニノは演じられないと思うんですよね」
実は太田さんも収集男子だったそうだ。
「子供の頃は、父親と一緒に切手を集めてました。記念切手をピンセットで一枚ずつファイルに入れて。あと、お城のプラモデルを集めたりとか。だからニノが収集する気持ちもわかる。
他人からしたらどうでもいいものが宝物だったり。ワクワクするような喜びなんですよね。そんな日常の小さな喜びや幸せを感じながら、お芝居できたらいいなと思いますし、観る人にもそういうことを感じてもらえるような作品になるといいなと思います」
相手役の渡辺麻友さんとは初共演になる。