市長の辞意を受けて会見を開いた6人の女性市議と市民団体の代表者。謝罪の姿勢を見せない市長に対し、憤りをにじませていた
市長の辞意を受けて会見を開いた6人の女性市議と市民団体の代表者。謝罪の姿勢を見せない市長に対し、憤りをにじませていた
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「翌日、市の職員に相談しました。すると“お尻くらいで”と言われ、私も過剰反応かなと思って責任は追及しませんでした」(前出・A子さん)

 彼女は今回告発した職員の1人ではない。前出・市職員OBによると、市長のセクハラ被害者は市役所内に10人以上はいるとみられている。

 お尻や腰を触られた、抱きつかれそうになったという被害は多々あり、場所も市長室、エレベーター内、公用車の中など、どこでも見境なし。懇親会の後に職員に携帯電話の番号を聞いたりすることも。教えたLINEでいやらしいことを言われた職員の話も流れていたという。

「被害女性は“嫌だ”と思っていても、“仕事を辞めるわけにはいかないから黙っていなきゃ”と、家族にも言えずに自らの内に秘めているという方がほとんどだったそうです」(前出・市職員OB)

 女性職員の中には1人で市長室に行くことをためらう人もいたという。

 そして市長のセクハラは市役所の中にとどまらなかった。

「PTA関係者の間でも、市長には気をつけてという話を聞きました。市長がPTA役員の女性を車に連れ込んでどこかに行くのを目撃したお母さんもいました」(市民団体のスタッフ)

 市議の妻も被害者の1人という情報もあり、「市議会会派の幹部が、市長就任1年目のときから、20回以上にわたり口頭で注意をしていたそうです。それでも市長は変わらなかったそうです」と、前出のスタッフ。

 ここまでくると、単なるエロオヤジだ。しかも、かなりの筋金入り。とても理性のある人間の行動とは思えない。

 セクハラに加えて、太田市議が述べた理不尽な人事や、市長室に職員を呼びつけて大声で怒鳴るなどのパワハラも市庁舎で目撃されていた。