「お父さんをひとり占めできる勸玄くんのことがうらやましかったようで“ひとりは寂しい”“(歌舞伎にお出かけしない)妹が欲しい”と漏らしていたそうですが、海老蔵さんには言わなかった。麗禾ちゃんなりの気遣いだったのでしょうね」(同・梨園関係者)
勸玄くんも、つらい気持ちは同じだった。
「開演直前まで“今日は出たくない”とグズることもありました。母の死という心の負担に加え、当時4歳の勸玄くんが毎日舞台に出るのは体力的にもしんどかったと思いますよ。大人でも大変な1か月にもわたる公演を乗り切ったのは、本当に偉いと思います」(前出・スポーツ紙記者)
公演が行われた7月には、麻央さんの誕生日があった。
「舞台に立つ子どもの姿を見せたいと願う海老蔵さんの思いがあり、子どもたちも“ママの誕生日プレゼントにしたい”という気持ちがあったでしょう。麗禾ちゃんも率先して勸玄くんのお世話をするようになりましたね。
“頑張ろうね”と声をかけてあげる表情は優しげで、ママの顔そっくり。準備ができた勸玄くんと手をつないで、舞台袖まで連れていき、声をかけていました」(前出・梨園関係者)
最近では、麗禾ちゃんに“ママ代わり”としての責任感が芽生えてきたという。
「自宅で勸玄くんが日本舞踊のお稽古をしているときに、“もう1回やる?”“やろーねぇ”“上手”などと、お姉ちゃんが率先して声をかけてあげているそうです。“早くお料理が作れるようにならなくっちゃ”とも話していました。お姉ちゃんとママの両方の役割を果たしているみたいですよ」(同・梨園関係者)
もうひとりの“ママ”
勸玄くんには、もうひとり頼りになる“ママ”がいる。それが海老蔵だ。
「麻央さんが亡くなられてから、子どもたちのために“お母さんの代わりがしたい”と話していました。言葉どおり、昼夜公演の合間に自宅に帰って子どもたちと夕ごはんを食べ、その後で夜公演に戻るなど、子育てに奮闘しています」(芸能レポーター)
麻央さんが務めていた“ママ”業を担わなければならないと一念発起したのだ。
「海老蔵さんは麗禾ちゃんの学校の授業参観にも行っていますよ。2人が大好きなディズニーランドに連れていってあげたり、時間があればお散歩に出かけたりもしていますね。自宅の大きなベランダでは“かんかんガーデン”と名づけた家庭菜園で、お花や野菜を一緒に育てています」(同・芸能レポーター)