“晴れ女”吉岡という
“神輿”を担いで支援
えみるの成長はもちろん半田の動きも見どころ。
「浮世離れした感のある半田のシーンにはコメディー要素もあるんですが、新さんがとても細かいリアクションをするんですよ(笑)。編集でどこまで使えるかわかりませんが、誰かがセリフを言っている後ろで、半田がブツブツしゃべっている、なんて場面もあるかもしれません」
ケースワーカーが自転車で土手を走るシーンなどで明るい雰囲気を演出。
「題材が生活保護なので暗い雰囲気を想像しがちですが明るく、前向きなイメージにこだわっています。若いえみるの成長物語自体が前向きな気分になれるものですが、なかにはドキッとする現実を突きつける場面もあります。そのメリハリも大切にしています」
屋外ロケも多いが、“晴れ女”吉岡のおかげで快晴続きの撮影だという。
「現場では実は、よくしゃべる新さんが話題の中心にいることが多いですね。変なことを言って場を沸かせるのは遠憲さん(笑)。おふたりをはじめ、吉岡里帆という神輿を担いで支え、応援したいという雰囲気になっています。それは画面にも現れていると思います」
受給者の暮らしのリアリティー追求
生活保護受給者の暮らしぶりや住居などの表現にはこだわりが。
「古めかしいアパートや団地などをお借りして、撮影しています。本作の舞台が下町なので、撮影には手狭なスペースの場合もありますが、どこか懐かしさを感じる光景になっていると思います」(米田P)
<作品情報>
『健康で文化的な最低限度の生活』
7月17日スタート、フジ系火曜夜9時~(初回20分拡大)