この清々しいまでの「働かない宣言」は、ひょっとして国家や現政府への挑戦状なのか?
社会保障の充実なんてウソッパチどころか、すでに破綻寸前、汗水たらして働いても搾取されるだけで生活はちっとも楽にならず。潤うのは金持ちだけ。そんな世の中に対して、窪田はひとり闘っているのではないか、なんてことまで考えちゃったよ。
女性に突き付けられた「ヒモの許容範囲」
「窪田正孝クンが家にいるならヒモでも棒でもいい!」と思うファンの女性もいれば、「浮気しない、裏切らないならいい!」と思う女性もいる。「金せびられるのは勘弁」と思う人もいれば、「ギャンブルにすがるのはマジ無理!」と思う人もいるだろう。
要は、窪田のヒモっぷりをみて、「ひとつ屋根の下で暮らす相手として、どこまで許せるか?」の境界線、細かい条件を自分自身が気づくことになるのだ。
「あれ、私、案外許せるなぁ…」と思った女性は、気をつけなはれ! 特に国家資格をもっているようなら、マジで、根こそぎ持ってかれるからな。あ、ここでオンナアラートになってるね。
私自身は、働かない人は絶対にイヤだ。家事をやらない・できない人もイヤだ。つまり、ヒモメンと暮らす才能は、ない。
吉田潮(よしだ・うしお)◎コラムニスト 1972年生まれ、千葉県船橋市出身。法政大学法学部政治学科卒業後、編集プロダクション勤務を経て、2001年よりフリーランスに。医療、健康、下ネタ、テレビ、社会全般など幅広く執筆。テレビ『新・フジテレビ批評』(フジテレビ)のコメンテーターも務める。また、雑誌や新聞など連載を担当し、著書に『幸せな離婚』(生活文化出版)、『TV大人の視聴』(講談社)ほか多数。新刊『産まないことは「逃げ」ですか?』に登場する姉は、イラストレーターの地獄カレー。公式サイト『吉田潮.com』http://yoshida-ushio.com/