内野の存在感
台本にないアイデアやアドリブの提案もしているという内野も、こう語る。
「ドラマを見たみなさんにも“やってみなはれ”の言葉が届くといいな、なんて思ってます」
猛暑の中での撮影だったが、座長、主人公としての内野の存在感で、現場のチームワークは良好。
「印象的だったのは、役作りに迷っていた倉科さんが、現場に入られて内野さんを前にしたら、一気に迷いが消えて演じきれた、と」
萬治郎の生きざま、家族愛、兄弟愛に加えて商人としてのお金の考え方や(サントリーが)商売するうえでの広告の役割の重要さなど、名言&豆知識も盛り込まれている。
「原田さんは初めて飲んだお酒が(劇中の葡萄酒のモデルになっている)『赤玉ポートワイン』だったそうです。ワインやウイスキーのグラスを傾けながらご覧になって、萬治郎から元気をもらってください!」
衣装も小物も建物もお金と手間暇かけました!
ワインやウイスキーのボトル、衣装、商店の店先まで、劇中に登場するものはすべて、忠実な時代考証のもとで再現されている。
「日本全国でのロケ、大がかりなセットを何度も建て直し、ひとつひとつの小道具にまでお金をかけたので、ドラマ1時間あたりの制作費は、最高レベルかもしれません(笑)。原田美枝子さんは、“こんな素敵なセットの中で演じられて幸せ”と感激してくださいました」(阿部P)
萬治郎が“天道ポートワイン”の宣伝のために乗り込んだのは、レトロなバイク。1920年代のもので塗り直しをしていないというレア品。『開運!なんでも鑑定団』で紹介されたこともあるそう。必見です!