地元紙は、容疑者宅近くの公園で、エアガン用のBB弾が落ちていたことや、迷彩服姿の若い男の目撃情報があると報じている。容疑者宅から徒歩5分圏内にある周囲約170メートルの小さな公園で、直径6~8ミリのBB弾を探すと、砂場に白いBB弾がひとつ残されていた。同公園近くに住んでいる女性は、
「私はこの公園では、そういう迷彩服の若い男を見かけたことはありませんけれど……」と話した。
両親が息子の犯行を疑って出頭
事件発生の少ない住宅地の交番で起きた今回の襲撃刺殺事件。警察がまだ被疑者を特定できていない段階で「うちの息子かもしれない」と仙台東署に出向いたのは、ほかならぬ相澤容疑者の両親だった。その理由のひとつが、自宅にあったナイフがなくなっている、というもの。
「交番を襲ったさまざまな武器を両親は自宅で確認していた可能性が高い。だから息子の犯行を疑えた」
そう読み解くのは民放報道局ディレクターだ。
「お父さんは普段あまり見かけませんが、お母さんは以前3年間ほど地区の区長をやっていてカラッとした印象のいい人でした。お子さんが小学生のころから教育熱心で“学校に遅れるわよ!”と怒鳴り声が近所まで聞こえたり“近所の塾をやめさせて、バスで遠くの塾に通わせるの”などと話していたのを覚えています」(前出・遠戚の女性)
容疑者本人が死亡しているため、動機や武器の調達経路の解明などには時間がかかるとみられる。
人付き合いが苦手でまじめな男が一体、何がきっかけで武器マニアに変貌し、交番を襲撃するまでに凶悪化してしまったのか。
「本物の銃を入手するために警察官を襲った、というのが捜査本部の見立てです。裏づけのためにパソコンを解析している。いずれ具体的な発表があるでしょうが、本当の闇が解明できるかどうかはわかりません」(前出・報道局ディレクター)