笑顔、抱~きしめ、悲しみすべて、街の中から消してし~まえ~♪

 後にSMAPの代表曲のひとつ『オリジナルスマイル』もタイアップ起用された、大塚製薬を代表する栄養ドリンク『オロナミンC』だ。

 '93年10月に放送されたフジテレビ系月9ドラマ『あすなろ白書』で、ヒロインに一途な思いを寄せる“取手クン”を演じて大ブレイクした木村。そして『オロナミンC』CMに大抜擢されたのを機に、SMAPが広く認知されて国民的アイドルにまで上り詰めた、その第一歩と言っても過言ではないだろう。

 というのも当時の『オロナミンC』と言えば、絶対的な人気を誇っていた読売ジャイアンツの選手らがCMキャラクターを歴任していた時代。それを割ってまで起用されたのが木村。イチアイドルに過ぎなかった彼が、誰もが知る「キムタク」として飛躍した年だったのだ。

「この背景を知る側としては、Koki,さんの抜擢はお父さんから“受け継いだ”枠と考えてしまうのが当然なのです。

 それに、あのころの『オロナミンC』は、商品購入者対象のキャンペーンも行われたことがあったのですが、賞品が木村さんのシークレット・ソロコンサート招待券でした。それ目当てにファンがこぞって購入したと言いますから、大塚製薬さんからの25年来の“お礼返し”ではないでしょうか。

 さらに言うと、いずれ実現するかもしれない親子CM共演への“布石”ということも(笑)」(前出・広告代理店関係者)

 Koki,が芸能界入りを決めたことに対して、「(親父の背中を)見せるしかない」とテレビのインタビューで話していた木村。この世界を知っていくほどに、娘は父親の偉大さを知ることになるだろう。