「もし、3億円あったらどうするか。使い道を考えたとき、いちばん多い答えは“貯金”ですかね。あと、車を買うとか、家を買うとか。僕もそういうことを考えましたけど、しっくりこなくて……」
お金とは何なのか、改めて考えさせられる映画『億男』に主演した佐藤健(29)。彼が演じる一男は、兄の借金を背負い朝から晩まで働きづめの毎日。“お金”によって変わってしまった一男に失望し、妻と娘は家を出て……と、絶望の淵で当せん金額3億円の宝くじが当たる。しかし、そのお金を大学時代の親友で億万長者になった九十九に持ち逃げされ――。
「3億円で壊れてしまう友情もあれば、ゆるがない友情もあると思う。もちろん、自分は後者でいたいと思いますけど。僕の3億円の使い道ですか? コップかな。家に2個くらいしかないから(笑)。正直、欲しいものができたときのためにとっておくと思います。いま、本当に欲しいものがないんですよ」
欲にまみれた登場人物だらけの作品とは対照的な答え。そう語りながらもプライベートでは、お金を使うようにしているとか。
「それは、欲しいものがないから言えること。もし、欲しいと思ったら、それが高価なものでも珍しいことだから買うようにしているんです。特に服に関しては、以前と比べて購入欲がなくなっていますね。いまでも大好きなんですけど。買い物に行く機会が減って」