中2でハマり毎日ダンス!
韓国第二の都市、釜山。その中心地・西面(ソミョン)に2005年に開校した『ナタラジャアカデミー』は、約280人の生徒を抱える国内でも名の知られたダンススクールだ。Wanna Oneのカン・ダニエルは、このスクールに中学2年生の時から5年間通い、ダンスの才能を磨いた。
「ダニエル君が通う中学で放課後授業というのが行われていて、僕が講師としてダンスを教えに行ったのが最初の出会いでした」と語るのは、ナタラジャアカデミーの人気講師、イ・ガンヒョン先生(35)。
「その授業で初めてブレイクダンスを知ったそうで、お母さんに“もっと習いたい”と直談判。僕を尋ねてアカデミーに来てくれたんです」
ブレイクダンスにすっかりハマってしまったダニエル。
「“他のことはどうでもいい、とにかくダンス! 自分はB-BOY(ブレイクダンスをするダンサー)になるんだ!”という感じで、学校が終わってから毎日、アカデミーに来て、夕方の4時、5時頃から授業が終わる夜10時半までひたすら練習。とにかく一生懸命で、僕の授業以外の時間もずっと踊っていました」
と、イ・ガンヒョン先生は当時を振り返る。先生とダニエルは、偶然にも家が同じ地区。
「学校が終わったあとに、僕の車に乗ってアカデミーに来て、帰りも一緒に帰宅。ずっと一緒にいて、歳の離れた兄弟のような感じでした。中学生の頃から背は大きいほうでしたが、まだ子どもだったので、通い始めた頃は頬がちょっとポッチャリしてましたね(笑)。でも、僕と一緒に運動をし始めたら、だんだん引締まってきて、肩も大きくなりました」
と、ダニエルの魅力の一つである“60cmの肩幅”の誕生秘話を明かしてくれた。
レッスンを重ねる一方、放課後授業を一緒に受けていた同級生とチームを作っていたというダニエル。
「“映画の殿堂”といった名所でダンス映像を撮り、動画投稿サイトのYouTubeにアップをしたりしていましたね。釜山在住の若いダンサーを対象にしたルーキー大会にも、高校1年か2年の時に出場し、1位を取りました」
その大会には、他のダンススクールに通っていたWanna Oneメンバーのパク・ウジンも出場していたというから、縁とは不思議なものだ。