憧れの日本人アーティスト
アルバムに収録されているカバー曲さえもオリジナル曲のように聴こえたと話すと、
「僕も韓国では19年、歌手活動をしています。いい意味でも悪い意味でも癖があって、それが僕のブランドになっている。今、日本では新人ですが、本当に歌手デビューしたばかりではないですから、そのくらいは(笑)。
今回、スターダスト☆レビューさんの『追憶』をカバーさせていただきました。歌詞の相手(の男性)を恨むような感情は、歌手という立場で表現するときに、より豊かな表情をお見せできる気がして好きなんです」
もしかして、プライベートでも同じような経験が?
「もう39歳ですから、なかったとは言わないです(笑)。でも、運がよかったのか鈍かったのか、浮気をする場面を見つかったことがないんです」
というと、浮気をしたことが? と驚きながら聞くと、
「僕がですか? いえいえ、相手が浮気しているところを見たことがないということです。もしかして、僕が浮気をしたことがあるかという質問ですか? このインタビューは、僕のためのものですから、そういう内容はお引き取りをお願いします(笑)」
そう笑顔を見せた後、実は、この取材の前日、憧れの人に会えたことを話してくれた。
「小田和正さんのコンサートを見に行ってきました。3時間半、何度も泣きそうになりながらライブを拝見して、目の前でご挨拶するとドキドキしちゃって。日本の方は、同じ日本人に小田さんのようなアーティストがいることが幸せだと思います。もちろん、僕にも韓国に素晴らしい先輩がたくさんいますけど。
小田さんの著書を読んでいて、そこにサインをいただけたらと思っていたんですが、言えなかった。それと、毎年クリスマスに小田さんが発起人となってやっていらっしゃる音楽番組『クリスマスの約束』に出るのが目標です、とも言おうと思っていたんですけど、ダメでした。
あとで、スタッフに“なんで言わなかったの!”って怒られたんですけど(笑)、初対面で面倒だと思われたくなかったんです。僕はお会いできただけで十分です、本当に」