あの三谷幸喜さんが、またもや仕掛ける。

 完全オリジナルのミュージカルを手がけるのだが、ただの和製ミュージカルで終わりそうもないのだ。なんとタイトルは『日本の歴史』。

 卑弥呼の時代から太平洋戦争まで、実に1700年にわたる物語をぎゅっと2時間半にまとめて歌と踊りで紡ぎ、精鋭キャストの7人が50以上の役を演じるという。

できるんです、やっていいんです!

 そんなこと、できるんでしょうか、川平慈英さん?

できるんです! なぜならミュージカルだから、って三谷さんもおっしゃってます。これちょっと川平慈英調ですよね。“できるんです、やっていいんです!”(笑)。

 僕自身のことでいえば、中学・高校時代は日本史に対して拒絶反応がありました。もともと歴史に興味がない。過去をどんどん捨てていく男なので(笑)

 でもね、歴史に精通していなくても、この物語は面白いんです。歴史の話というより、人間の話ですから。

 歴史上の事柄がどーんと舞台上から押し寄せてくるんだけど、人間の生きざまとかドロドロとした感情、結局は人間って同じことを繰り返しているんだな、というドラマが繰り広げられるんです。

 そこに、三谷さんならではの伏線がちりばめられていて、それが最後にどうなるか? 乞うご期待です」