主要キャストだけで17人

信頼関係が生まれそうになった純と涼介だったが、やがて追われる者と追う者になっていく (c)フジテレビ
信頼関係が生まれそうになった純と涼介だったが、やがて追われる者と追う者になっていく (c)フジテレビ
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 主要キャストだけで17人という本作は、出演者が入れ替わり立ち替わりでクランクイン、クランクアップする撮影現場となった。

「誰ひとり欠けても成り立たない物語を作っているのを強く実感しました。純の青年期を演じた吉沢さんとディーンさんは共演シーンはありませんが、吉沢さんの演技でディーンさんは純の記憶を作るというように、作用しあっているんです

 共演経験のあるディーンさんと新さんは仲がよく、新さんのインスタにディーンさんが登場することもありました。でも、バディではないので適度な距離感、緊張感も大切にされていたようです

 純が拓海として生きるきっかけの阪神・淡路大震災のシーンには細心の注意を払った。

「フィクションとノンフィクションが混同してしまうような形での実際のニュース映像を使用はしないと決めていたので、地震の揺れは専門家の安全指導のもとで再現し、撮影しました。

 純は、自分のためというより拓海の命を預かって、唯(山本美月)に娘の梢(清原果耶)を託されて生きた。そんな純にも自分の人生を生きる日が訪れるのか? 家族や親友、恋人など大切な人を思いながら見ていただけたらと思います

自転車で逃亡した希代の悪女を彷彿

 無認可保育園を経営する田辺真澄を演じる長谷川京子も、こだわりのキャスティング。

長谷川京子 (c)フジテレビ
長谷川京子 (c)フジテレビ

「迫力と美しさを兼ね備えた長谷川さんにしか演じられないと思い、何度もお願いをして受けていただきました。金子ノブアキさんが夫を演じる田辺夫婦は、ただ悪いだけではなく、どこか愛嬌があるのがポイントです」(太田P)

 真澄が自転車で爆走して逃げるシーンは、平成事件簿のひとつである希代の悪女を彷彿とさせ、要チェックです!

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