ポイントは親しみやすさと熱血さ
では、どんなところがインパクトを残したのでしょうか? ドラマに見る名教師たちから“理想の教師の条件”を探っていきましょう。(原則としてコメントは原文ママ)
【1位『ごくせん』の山口久美子】
「いい意味でしつこくて、生徒思いだから」(20歳・埼玉県)
「ふつうに楽しいドラマだったし、先生がカッコいいのがよかった。たぶん現実には、あんな先生いないだろうけど」(22歳・神奈川県)
「あのくらい本気でぶつかってくれる先生に出会いたかったなと思うから」(33歳・長野県)
「生徒にまっすぐ正面からぶつかっていて、ザ・青春って感じがする」(20歳・東京都)
「ごくせんのヤンクミ! 正義の味方にふさわしい理想の先生だから」(35歳・大阪府)
【2位『3年B組金八先生』の坂本金八】
「本当にいそう。卒業しても会いたくなる先生」(36歳・北海道)
「とくに、風間俊介や亀梨和也が出演していた第5シリーズが好き。 生徒に親身になってくれていたから」(27歳・東京都)
「時代に合わせて作られていて、共感できたり感動したりしていたから」(34歳・静岡県)
「何があっても最後まで生徒の味方で、一緒に問題に立ち向かってくれるところが理想的です」(29歳・北海道)
「それしか知らない」(36歳・大阪府)
【3位『GTO』の鬼塚英吉】
「方法はむちゃくちゃだが、生徒のことを本当に思って行動しているというのがよかった」(31歳・愛知県)
「少し破天荒だけど、不良を見事に更正させてたから」(29歳・北海道)
「実際には絶対ありえないと思うが、ぶっとんでいて本当にいたら絶対、学校が楽しいと思う」(33歳・神奈川県)
「熱くてよかった」(28歳・長野県)
「あんなに熱血な先生は見たことない」(35歳・山梨県)
【4位『女王の教室』の阿久津真矢】
「冷徹に見える教師の過去がリアルだった」(24歳・東京都)
「いちばん生徒思いだと思ったから」(26歳・福井県)
【5位『ROOKIES』の川藤幸一】
「あんなに熱血な先生現実にいないな〜と思うので」(22歳・東京都)
「生徒に寄り添っている感じがとても好感を持てた」(25歳・鹿児島県)
「熱いし面白いし、すごくいい先生」(26歳・福岡県)
【6位『鈴木先生』の鈴木章】
「きれいごとを言わない先生だったから」(39歳・島根県)
【8位『伝説の教師』の南波次郎】
「いじめられている生徒に、“いじめられることは強みだ”と逆転の発想を与えたこと」(38歳・三重県)
【6位『ドラゴン桜』の桜木建二】と【8位『みにくいアヒルの子』の平泉玩助】はコメントなし。
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熱血教師は時代にそぐわない……と思いきや、「本気でぶつかっている姿が好意的」といった声が多数! 生徒に対する指導方法が限定されている昨今、熱い姿は逆に好意的に映るのかもしれませんね。
一方で、「生徒の目線に立った姿が好意的」というコメントも目立ちました。先生が“友だち感覚だ”というのは、上の世代からは考えられないかもしれませんが、今や学校でも親しみやすさは美徳ということなのでしょう。
教師関連の炎上事件もチラホラ発生する時代だけに、“ドラマに出てきそうないい先生”はなかなかいないかもしれません。過去の名作学園ドラマを自分の子どもと一緒に見返して、指導してもらうのもちょっと面白い“教育”かもしれませんよ。
<文/雛菊あんじ>